右の卵管障害で体外受精にトライ中陰性続きで悩んでいます

秋山 芳晃 先生 東京慈恵会医科大学卒業。東京慈恵会医科大学附属 病院、国立大蔵病院に勤務後、父親が営んでいた産 科医院を継ぎ、不妊専門病院として新たに開業。O型・ やぎ座。最近、新しい子宮鏡のファイバースコープを 導入。画像が鮮明になることで、診断能力もより高く なることが期待できる。秋山レディースクリニック
MEGUMIさん 34 歳 Q.29 歳で1人目を出産したとき、 右の卵管狭窄を指摘さ れ、 3 年後には盲腸の炎症が悪化して右卵管も癒着し、 摘出。右の卵巣の癒着もひどく、2 人目は体外受精にト ライ。昨年 3月からロング法で採卵し、 凍結胚移植 2 回目で妊娠するも流産。 その後も治療を進めています が、陰性が続いています。いっそ1回治療を休み、左 の排卵のときに人工授精したほうがいいでしょうか?

刺激法は変更するべき?

刺激法をいろいろ変えて体外受精にトライしていますが、陰性続きとのこと。このまま同じ治療を続けるべきか悩んでいるようです。
秋山先生 最初はロング法で刺激して8個の卵を採卵。1回目の新鮮胚移植がうまく行かず、2回目に凍結胚移植を行って妊娠されていますね。
結果的には流産されていますが、一度だけでしたら事故のようなものと前向きに考えていただいて、もう1回ロング法でしっかり刺激されてみてはいかがでしょうか。
卵巣を過剰に刺激することの問題点が全くないとは言えないかもしれませんが、ロング法というのは、統計的には一番妊娠率が高い方法ですし、MEGUMIさんはこの方法で一度妊娠されているということを考えると、まだまだ希望が持てると思います。

ステップダウンへの考え方

体外受精を1回お休みしてから人工授精……という選択については?
秋山先生 年を重ねるごとに妊娠しにくくなっていきますので、すごく余裕があるというわけではありません。
それでもまだ 34 歳という年齢や、一度自然妊娠していることを考えると、体外受精をお休みして人工授精などを行ってみる選択肢はあると思います。
ただし、MEGUMIさんは右の卵管に障害があるとのこと。残っている左の卵管が通過しているかどうか、まず卵管造影検査などでしっかり調べておくことが必要ですね。

卵管に障害、妊娠の可能性は?

片方の卵管に障害があっても妊娠の可能性はありますか?
秋山先生 健常な卵管のほうから排卵してくれれば、もちろん妊娠の可能性はあります。私の患者さんのなかにも妊娠された方はいらっしゃいます。排卵誘発剤などを使用して2、3個排卵できるようにすれば、左から排卵する確率も上がり、毎周期治療も可能になるかもしれません。
では、左の卵管の通過が確認され、人工授精にトライした場合に、何か注意すべき点は?
秋山先生 漫然と行うのではなく、期限を決めてトライしていくことが重要だと思いますね。
やったり、やらなかったりで気がついたら 30 代後半になっていた、というのは厳しいので。たとえば4周期トライして妊娠に至らなければ次を考えよう……など、きちんと計画を立てて臨んだほうがいいと思います。
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不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。