今回は、自分よりひと足早く 妊娠した友人との付き合いについて。 普段はとっても仲良しなのに 友人の妊娠を素直に喜べない……。 複雑な女心を抱えて悩むジネラーへ、 〝目からウロコ〞のメッセージです。
お坊さんの袈 けさ 裟に触れると いいことがある?
こういうときは、自分のなかで何かを変えなきゃダメなのよね。今はもう言わないかもしれないけど、昔はよく「お坊さんの袈裟に触れるといいことがある」なんて言われていたの。あれと同じ。街を歩いていて妊婦さんを見かけたら、妊娠のオーラをもらってきちゃいましょう。近くに寄って行って「いい気を吸い取ってやる!」くらいの気持ちで(笑)。
赤の他人ならいいけれど、まゆさんの場合、仲のいい友達だったらなおさら「私傷ついているの。そんなこと言わないで」とは言えないですよね。
それではあまりに自分がかわいそうでみじめ。心の狭い人と思ってほしくないという見栄もある。自分が嫌いになるというかね。
黒豹さんの感じ方はそれほど不健全じゃない、当たり前の反応ですよ。
そういうときの対処法として、意外に効くのがこれ。「こんなにたくさんお話を聞いてあげたんだから、今度おいしいケーキでもご馳走してね」とか「今度、私の番が来たら何かちょうだいね!」と、厚かましく言ってしまうの。勘のいい人なら「アッ」と思って、相手を傷つけていたことに気づいてくれるかもしれません。
ドーンと落ち込んでしまいそうな重い話題には、「笑い」というクッションをはさむと効果があります。
まずはご主人で練習してみて。いつも怒っているあなたが冗談で「笑い」を引き出すことができたら、ご主人は「いつもなら絶対怒るのに、あれ?」となるはず。
自信がついたらお友達に使ってみましょう。
「嫌い」と言葉にすると 本当にイヤになってしまう
インターネットの世界って、匿名性のせいもあって、「嫌い」とか「苦手」とかいう言葉をつい書いてしまうと思う。
自分でそう言葉にして言ったり書いたりしてしまった途端に、もうその人の顔を見るのもイヤになってしまうというのは、よくあることなのね。
誰かに聞いてほしいのはわかるけど、それがいけないことだと自分が思っているんだったら、なおさら言葉にしてはダメだと思います。
子どもがいる友人に対して自分が卑屈さを感じているのが事実なら、内に込めるよりも「笑い」にして爆発させてはどうかしら。爆発すれば消えてなくなってしまうわけだから、相手は気持ちを害さず、自分も自分を嫌いにならずにすみますよね。
これってある種のギブ&テイクだと思いませんか? 誰でもいいことがあるとハッピーになって、窓から大きく手を振って「聞いて、聞いて!」と叫びたくなる。
妊娠した人はきっと「聞いて! 私、妊娠したのー!」って世界中の人に知らせたくなるはず。
それなら「私は今聞いてあげてるんやで。だから私のときも聞いてな〜」と、恩着せがましく「笑い」で相手に伝えてみてはどうでしょうか。
もし、あなたが正直に「落ち込むから、そんなこと言わないで」と言えば、友達はわかってくれるかもしれない。でも、できればそれは言わずにおいて。今はとても幸せな彼女を、少し甘えさせてあげたらいいじゃないですか。
秀子の格言
話術に〝笑い〞をはさんで クッションにしてみて。 〝嫌い〞と言葉にして吐き出すよりも きっと効果的ですよ。