排卵検査薬と基礎体温、どちらのほうが信頼性が高いのでしょうか?

神谷 博文 先生 札幌医科大学卒業。同大学産婦人科学講座、第一病理学講座 に入局後、斗南病院にて産婦人科科長を10 年間務める。1998 年、神谷レディースクリニックを開業。麻酔科標榜医、細胞診 指導医。最近は毎朝4時に起きて韓流ドラマを鑑賞。「楽しみは 自分で見つけなくっちゃね」と、多忙ななかでもゴルフや野球観 戦を楽しむなど趣味が多彩な先生。
庶務さん(会社員・31歳)からの投稿 Q. 初めて排卵検査薬を使った日、 いきなり陽性が出たので、 その日と翌日に※  イミングをとりました。 妊娠がなければ排卵から14日ほどで 生理がくると思いますが、陽性が出てから 18日たってもまだ生理は来ていません。 ただ、生理周期が28~35日なので 判断がつかないんです。 基礎体温では、陽性から4日後が 排卵だったような気もします。 初期流産をして以来、毎月、 生理予定日あたりは落ち着きません。 排卵検査薬と基礎体温、どう使えばいいのでしょうか?

排卵日検査薬の特徴

排卵日の予測に、排卵検査薬と基礎体温の両方を使っている方から、信頼性が高いのはどちらでしょうか、というご質問です。
神谷先生 どちらの信頼性が高いからいいというより、それぞれの特徴を理解して併用するのがいいでしょうね。排卵検査薬は、排卵準備ができると濃度が上昇する黄体形成ホルモン(LH)に反応します。LHの急上昇から 30 〜 36 時間ほどで排卵が起こるので、最初に陽性になった日と翌日にタイミングをとるのが妊娠しやすい。
ただ、排卵までの時間は人によって差があります。また、検査薬が反応したのがLHの始めなのか、終わりのほうなのかは、反応が始まる前から何日も続けて検査しなければわかりません。ですから、基礎体温をつけて体のリズムをつかんでおくことが大切なんですよ。

基礎体温はどう役に立てる?

基礎体温は、排卵を知るためにどう役立てればいいのでしょうか。
神谷先生 基礎体温で生理周期をつかむことで、タイミングがとりやすくなります。たとえば、 28 日周期だとわかれば前回生理の始まりの 13 〜14 日目から、 30 日周期なら 15 〜 16 日目から一日おきにタイミングをとればいい。その際に、検査薬も併用すると、排卵の準備ができているかどうかがわかります。
投稿者の庶務さんのように、生理周期が安定していない場合はどうですか?
神谷先生 短い周期の場合と長い周期の場合、どちらの可能性も考えて、一日おきにタイミングをとればいいでしょう。初期流産を経験していることで心配なのはわかりますが、初期流産は 15 %の確率で起こるものです。出産した女性の3人に1人は流産経験者です。
ですから、流産を繰り返してしまう場合以外は、あまり深刻にならないことですね。
庶務さんはまだ 31 歳とお若いので、半年くらいはタイミングで様子をみて、それでも妊娠がなければ専門医に相談するといいのでは?
基礎体温と排卵検査薬の併用は、タイミングをとるうえで、排卵の時期を把握するのに役立ちます。特に、基礎体温は自分の体を大切にする、という意味でも続けてほしいですね。
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不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。