Mさん(33歳)
過去に2回の流産歴があります。
5月に一度子宮外妊娠を経験しております。
その前は化学流産です。
8月に昨年12月に採卵した4BBの受精卵を移植しましたが、陰性でした。
アシスタントハッチやSEET法をしましたが、着床すらしなかったのでステップダウンを考えています。
保険回数は次が5回目で、グレードの低い胚が残っていますが、もし5回目するならば採卵して2個移植を考えてます。
ステップダウンすることで可能性が上がるのか、他に方法がないか、アドバイスが頂けたらと思います。
オーク銀座レディースクリニックの田口 早桐先生に伺いました。

川崎医科大学卒業、兵庫医科大学大学院修了。兵庫医科大学病院、府中病院を経て、大阪・東京で展開する医療法人オーク会にて不妊治療を専門に診療にあたっている。近著に、「ポジティブ妊活7つのルール」(主婦の友社)がある。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
ステップダウンについては、卵管因子や男性因子による不妊であれば有効だと思います。しかし質問者様は子宮外妊娠の既往があるとのことで、卵管の機能に問題がある可能性もありますね。ただ、体への負担を減らし、自然に近い環境での妊娠を目指すという意味で、試されてもいいと思います。妊娠の可能性があがるとまでは言えません。
グレードの低い胚を移植する場合ですが、グレードが低くても妊娠する場合はありますが、成功率となると、グレードが高い胚の方が高いです。保険診療で回数制限がある場合はどうしてもグレードの高い胚の2個移植を選択せざるを得ない場合が多いですが、その一方で、妊娠できたかもしれない胚を廃棄してしまうことになるかもしれません。主治医と充分相談して納得する必要がありますね。
採卵して2個移植することには、妊娠の可能性を高めるメリットがありますが、一方で多胎妊娠のリスクが高まるデメリットもあります。多胎妊娠は母体や胎児に対してリスクが増すため、これも主治医とよく相談して決めると良いでしょう。
子宮外妊娠や化学流産の経験についてですが、これらは今後の治療において注意が必要な要素となります。特に子宮外妊娠を経験されている場合は、再発の可能性を考慮し、しっかりとしたフォローが必要です。過去の流産経験も参考にしながら、慎重に次のステップを考えていきましょう。
他の治療法としては、アスピリンの使用や子宮内膜の調整、生活習慣の見直しなどが考えられます。PGT-Aについても考えていいかもしれません。これらの方法が適しているかどうかは、今までの治療歴と検査結果をもとに主治医と相談して決めることをお勧めします。ご自身の体調や希望をしっかり伝えて、最適な治療方針を一緒に考えていってください。