【Q&A】45歳、未成熟卵が多い~浅田先生【医師監修】

あいさん (45歳)

採卵時に未成熟が多く悩んでます。
デュアルトリガーを次はやってみようとなりましたが、別のクリニックに通われてる方(AMH1.1の方)から「アンタゴニストでしたが連日hCG注射ゴナトロピンでFSHも安定していて1周期で8個取れた」と聞きました。
私はアレルギーでアンタゴニストが使えないのでPPOSしてますが、POSにhCG注射ゴナトロピンを連日や1日置きなどで注射をするとFSHが上がらないのでしょうか?そういうやり方もありなのでしょうか?

AMH1.0で最高でも1周期8個中3個しか胚盤胞にならなかったり、空砲の月もあったりします。通っている病院では未成熟卵の追加培養IVMなどやってません。
追加の培養液は別のものを使うのでしょうか?

話を聞いた方と同じクリニックに行ってみたいのですが、アレルギーが多いのと出血しやすい体質な為、無麻酔で23〜21G採卵してます。21Gでもちゃんと取れてるのですが、無麻酔で21G採卵は可能なのでしょうか。

また移植してHCG31でしたが、翌週も31のままでずっと陰性が続いている為th1/th2再検査したら22とかなり高くなっていました。
今まで4とかだったのに異常に跳ね上がっていたため、タクロリムスを処方されました。
th1/th2についてタクロリムスか柴苓湯を飲む予定なのですが、フローラが低い事も関係してるのでしょうか。

浅田先生に聞いてきました

【医師監修】浅田レディースクリニック 浅田義正 先生
名古屋大学医学部卒業。1993 年、米国初の体外受精専門施設に留学し、主に顕微授精を研究。帰国後、日本初の精巣精子を用いた顕微授精による妊娠例を報告。現在、愛知県の名古屋駅前、勝川、岡崎、東京・品川にクリニックを開院。著書に『不妊治療を考えたら読む本』(講談社)など多数。

※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください

年齢からすると、AMHが1.0ng/mlでも極端に低い値というわけではありません。
採卵時に未成熟卵が多くみられる理由としては、45歳というご年齢では閉経前の更年期に差しかかる時期であり、正常に排卵すること自体が難しいため、自然妊娠の可能性も低下する状況です。そのような中で成熟卵を得るためには、45年間休眠状態にあった卵子を適切に発育・成熟へ導くための卵巣刺激が重要になります。単に、たまたま育ってきた卵子を採卵するだけでは、成熟卵を得ることは難しい状況です。
そのため、成熟卵の獲得を目的とした卵巣刺激を適切に行える医療機関で治療を受けることが、良い結果を得るために重要だと考えます。卵巣刺激は医師の経験や方針による部分も大きく、PPOSであっても他の刺激法であっても、患者さんの状態に応じた調整が重要になります。
また、追加培養やIVMに関する記載もありますが、未成熟卵の割合が高い採卵では、思うような結果が得られることは難しく、できるだけ成熟卵の獲得を意識した治療方針を検討することが重要だと考えられます。最初から、追加培養やIVMが必要とならない卵巣刺激を行うことが大切です

アレルギー歴が多いことや出血しやすい体質であることから無麻酔での採卵を行われているようですが、私は患者さんに強い痛みや負担をかけるべきではないと考えており、無麻酔での採卵は推奨していません。麻酔薬に対する明確なアレルギーがある場合は別ですが、麻酔薬にも色々な種類がありますので、適切に選択することで麻酔の使用は可能であると考えています。そのため、可能であれば麻酔下で採卵を行っていただきたいと思います。

Th1/Th2比の調整やタクロリムスの使用、子宮内フローラへの介入については、現時点において妊娠率の向上を明確に示すエビデンスは示されていません。
また、子宮内フローラ対策として抗生剤を長期間使用することについては、場合によっては耐性菌の出現などを引き起こし、必ずしも身体にとって有益とは限らないと、感染症の専門医からも指摘されています。
ただ、膣炎を繰り返す場合など、膣内環境の改善を目的として抗生剤を使用することはありますが、それが妊娠率の向上に直結するわけではなく、また子宮内環境が着床を直接的にコントロールしているわけでもありません。
妊娠は必ずしも子宮の状態で成立するものではなく、子宮外妊娠のように、子宮以外でも妊娠をしますので、卵の状態が妊娠成立に大きく影響を与えることは証明されています
そのため、子宮内環境の調整を重視するのではなく、成熟卵の獲得を重視した治療を行える医療機関での治療を行ってほしいと思います。

>全記事、不妊治療専門医による医師監修

全記事、不妊治療専門医による医師監修

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