【Q&A】低AMH、胚盤胞にならない~向田先生【医師監修】

らっぽんさん(39歳)

前日採卵し、胚盤胞まで育ちませんでした。
今回の採卵は、生理がなかなかこず、生理がこない状態でクロミッドを開始しました。飲み始めて2日後に生理はきましたが、そういった状況から卵子の質が低かった可能性はある、と説明を受けました。
また、夫も3月までは仕事が忙しくて睡眠時間が平均3.4時間しかとれず、精子の質もあまりよくないのかもしれません。私はAMHがかなり低いため、卵がとれるときにとっておきたいという気持ちがあります。ただ、卵巣機能低下しており、今の薬の方法以外にはやれることがありません。と病院に言われました。質のいい卵がとれるのは稀かもしれないとも言われました。このような場合、どうすればよいでしょうか。私にできることはないのでしょうか。
まだ妊活を諦めたくないので、よろしくお願いいたします。

広島HARTクリニックの向田哲規先生に伺いました。

【医師監修】広ク  向田 哲 先生
高知医科大学卒業。同大学婦人科医局に入り、不妊治療・体外受精を専門 にするため、1988年アメリカ・マイアミ大学生殖医療体外受精プログラムに在 籍。1990年から5年間NY・NJ州のダイヤモンド不妊センター在籍後、1995年 広島HARTクリニックに勤務し、現在院長として臨床に従事。

※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。

39歳、AMH;0.02という厳しい状況ですので、最大限の誘発管理と胚盤胞移植を1年集中して行って結果にならなれば、それ以降でよい結果になるのは40歳になることもあり挙児困難と思われます。
年齢が若ければAMH値が低くても、質の良い挙児につながる卵を得る可能性はある程度ありますが、年齢が進むと卵の質の低下が進行するので、クロミッド2錠、連日hMG300単位投与で、何とか1個でも多く採卵し、胚盤胞に至る受精卵を見つけるしかないと思われます。それでも無理でしたら卵提供Programを考慮するか?諦めるか?マイルドまたは自然周期をだらだら続けて、時間的・経済的に無駄な状況を続けるのが一番よくないと思います。
一度低下した卵巣機能を改善することはかなり難しいと思います。目標は挙児に至る受精卵ですから、単に胚盤胞になるだけでは何もならないと判断すべきです。
>全記事、不妊治療専門医による医師監修

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