【Q&A】海外での体外受精、ドクターに何を聞けばいい?~田中温先生【医師監修】

こずえさん(42歳)

海外の病院に通院しています。日本の様にサプリを勧めてくれたり細かいことはほとんど話してくれません。

生活環境を整える以外今の自分にできることがわかりません。こちらの先生に何を聞いていいかもわかりません。

次回の採卵、体外受精もしくは顕微授精、どんな方法で進めていけばいいでしょうか。
刺激法はこのままでいいのでしょうか、そしてトリガー注射の後もっと時間をあけるべきなのでしょうか。

田中先生に、お話を聞いてきました

セントマザー産婦人科医院 田中 温 先生 順天堂大学医学部卒業。膨大な数の研究と実験は毎日深夜にまで及び、1985年、ついに日本初のギフト法による男児が誕生。1990年、セントマザー産婦人科医院を開院。現在も研究と実験に精力的に取り組んでいる。日本受精着床学会副理事長。順天堂大学医学部客員教授。

※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。

AMHの値が4年前のものですから、あまり当てになりません。現在42歳ですから、かなり卵巣機能が低下しているものと推測されます。
体外受精の治療で重要な点は胚盤胞の染色体が正常な確率が4分の1程度に低下していることです。すなわち、胚盤胞が4つできたとしても、正常な染色体をもったものは1個しかないということです。ですから、1回の採卵で4個の胚盤胞を入れると1人生まれるという計算になります。この確率から言うのであれば、かなりの数の卵子が発育しないと着床前診断で良好胚を選ぶことは困難になります。

ただ、あなたと同年齢で胚盤胞が10個ぐらいできる方もいます。このような方は着床前診断で生児を得ております。


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