【Q&A】DC胚の移植、大丈夫?~高橋敬一先生【医師監修】

ひよこさん(32歳)

妊娠・出産未経験です。
初めて採卵し、胚盤胞3つ(グレード4AB、4BB、4AC)と初期胚2つ凍結しました。今回グレード4ABの胚盤胞を移植し妊娠したものの、7週で流産してしまいました。
①次に移植予定の4BBの胚盤胞がDC胚だそうで、染色体異常がないか、また流産にならないか不安です。大丈夫でしょうか?
②私32歳、夫45歳です。夫の加齢による精子の質の低下が心配です。染色体異常など懸念はありますか?また、対策できることはありますか?
③子どもは出来れば2人授かりたく、それを考えると自費でもう一度採卵をすることも考えています。どのように思われますか?

高橋敬一先生にお伺いしました。

【医師監修】高橋ウイメンズクリニック 高橋 敬一 先生
金沢大学医学部卒業。国立病院医療センター(現・国立国際医療研究センター)、虎の門病院を経て米国ワシントン大学に留学。1996年虎の門病院に復帰した後、1999年千葉市に不妊治療専門『高橋ウイメンズクリニック』を開院。2014年ベストドクター認定(ベストドクターズ社)。2022年10月に開院から累計で妊娠2万例を達成する。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください
妊娠したものの流産となりご不安なのですね。
DC胚は染色体異常が多いとの報告もありますが、胚盤胞になった場合には妊娠率や流産率は通常と同等との報告もあります。一方、通常の胚も染色体異常は珍しくないのです。現状ではDC胚を使用することはおかしくはありません。しかし、少しでも可能性を下げるならば使用しない、という判断もあり得ます。
夫の年齢も影響はありますが、その程度は大きくはありません。特に有効な対策もないのであまり気にしないでよいと思いますよ。今のうちに何度も採卵して貯卵保存しておく選択肢はあります。しかしこれには保険は適応されません。採卵も胚移植も自費になります。

保険を考えての治療としては、今の胚をしっかりと胚移植して、出産後に早めに二人目の治療を開始する、という方針になります。一方、卵巣機能がかなり低下しているので、費用や保険を考慮しないならば、胚盤胞を10個ほど凍結保存しておく選択肢は考え方として十分あり得る方針なのです。
痩せすぎのようですので、これ以上は痩せないようにしてください。タンパク質をとり体重維持にもご注意下さいね。

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