【Q&A】慢性子宮内膜炎の治療、今後は?~高橋敬一先生【医師監修】

みちさん(45歳)

年齢的にも治療終了を考えており、ビブラマイシンが効いたか確認せず、移植再開。
移植出来て後1回です。
これから何を頑張れば着床しやすくなりますか?

高橋敬一先生にお伺いしました。

【医師監修】高橋ウイメンズクリニック 高橋 敬一 先生
金沢大学医学部卒業。国立病院医療センター(現・国立国際医療研究センター)、虎の門病院を経て米国ワシントン大学に留学。1996年虎の門病院に復帰した後、1999年千葉市に不妊治療専門『高橋ウイメンズクリニック』を開院。2014年ベストドクター認定(ベストドクターズ社)。2022年10月に開院から累計で妊娠2万例を達成する。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください
慢性子宮内膜炎は、「疑い」の弱陽性のようですね。そのような場合には、当クリニックでも再検査せずに、ビブラマイシン投与のみで治療終了にしています。
年齢的には、胚盤胞の染色体異常の有無が問題になります。5個中4個は染色体異常の可能性が高いのです。したがって子宮内の状態が落ち着いているならば、あとは胚盤胞(または初期胚でも)を移植していくことが方針になります。
決定的な対策はありませんが、亜鉛、銅、ビタミンD、C 、タンパク、コレステロールなどの検査は済んでいますでしょうか。サプリメントとしては高濃度マルチビタミン、CoQ10 、アスタキサンチンなどもあり得ます。あとはタンパク質を多くとって、血流改善のために運動も頻回におこなって頂けますか。厳しい状況にはなっていますが、頑張って下さいね。

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