ひぃさん(36歳)
今年4月に胚盤胞を9個凍結し、4ABが3つ、4ACが1つ、3AAが1つ、3ABが2つ、3BBが1つ、6日目の4ABが1つ凍結できました。過去3回全てホルモン補充周期で行い、全て5日目4ABを移植し妊娠継続できていません。
全て判定日は12日目で1回目はHCG1.8、2回目は181で胎芽確認できず稽留流産手術、その2か月後の移植はhCG39.5でした。薬を続けて再判定は待っていますが、無理だと思い、今後の治療で悩んでおります。
3回とも着床はするものの、全てhCGが低いことが気になっています。
以前、高プロラクチン血症を診断され、カバサールを採卵まで飲んでいましたがもうやめています。関係はありますでしょうか?
TORIO検査または子宮内膜炎検査を受けるか、それとも別の検査を受けるか。検査せずに2個移植をするか、今ある胚盤胞を廃棄して転院し、採卵からやり直すか。アドバイスをお願いします。
全て判定日は12日目で1回目はHCG1.8、2回目は181で胎芽確認できず稽留流産手術、その2か月後の移植はhCG39.5でした。薬を続けて再判定は待っていますが、無理だと思い、今後の治療で悩んでおります。
3回とも着床はするものの、全てhCGが低いことが気になっています。
以前、高プロラクチン血症を診断され、カバサールを採卵まで飲んでいましたがもうやめています。関係はありますでしょうか?
TORIO検査または子宮内膜炎検査を受けるか、それとも別の検査を受けるか。検査せずに2個移植をするか、今ある胚盤胞を廃棄して転院し、採卵からやり直すか。アドバイスをお願いします。
高橋敬一先生にお伺いしました。
【医師監修】高橋ウイメンズクリニック 高橋 敬一 先生
金沢大学医学部卒業。国立病院医療センター(現・国立国際医療研究センター)、虎の門病院を経て米国ワシントン大学に留学。1996年虎の門病院に復帰した後、1999年千葉市に不妊治療専門『高橋ウイメンズクリニック』を開院。2014年ベストドクター認定(ベストドクターズ社)。2022年10月に開院から累計で妊娠2万例を達成する。
金沢大学医学部卒業。国立病院医療センター(現・国立国際医療研究センター)、虎の門病院を経て米国ワシントン大学に留学。1996年虎の門病院に復帰した後、1999年千葉市に不妊治療専門『高橋ウイメンズクリニック』を開院。2014年ベストドクター認定(ベストドクターズ社)。2022年10月に開院から累計で妊娠2万例を達成する。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
妊娠するものの、継続せずにお悩みなのですね。
まず、妊娠はしているので、ひぃさんは着床不全ではありません。以前の高プロラクチン血症は、現在問題なければ関係はありませんよ。子宮内膜炎や子宮内フローラの検査は、本来は着床不全に対しての検査です。したがって妊娠継続とは本来はあまり関係ありません。しかし、流産とも関係するとの意見もありますので、念のためにおこなうことは無駄ではないでしょう。
2個胚移植は選択肢としてはありますが、妊娠はしているので医学的な理由には乏しく、双子の際のデメリットも考慮する必要があります。
実際には、流産の主な原因は胚の染色体異常です。したがって着床前診断が対策になるのですが、保険診療とは併用できません。着床前診断を抜きにして考えると、現時点では1個ずつ丁寧に移植していくことになります。残っている胚は、すでに移植した胚とは染色体などの関連はありません。今ある胚を廃棄して採卵からやり直す方法をお勧めする状況ではないと思いますよ。
甲状腺TPO抗体単独では、流産の原因とは考えにくいでしょう。アドバイスとしては、子宮鏡や不育症の検査は済んでいますか。受けていないならば不育症の検査を受けることをお勧めいたします。その上で、残っている胚を丁寧に移植してはいかがでしょうか。胚盤胞はあるので、また頑張ってくださいね。