ちっちさん (32歳)
主治医からはホルモン補充周期にて、新たにPRP治療を提案されています。
次回6回目正倍数の5BBになります。
1人目の採卵時の胚盤胞が残り4つとなり、PGT-A済の5BBと4BC、3CC、3CCです。
正直、移植周期からの2人目不妊治療でこんなに時間がかかり、追加加療が必要となると思っておらず辛いです。なんとしてでも6回目移植で妊娠・出産したいですが、なにかできることはありますでしょうか?
6回目5BB陰性ならば、採卵せざるを得ない状態かな、とも考えています。
しかし、今後も自費診療が続くので経済的負担も大きく、先が見えずに辛いです。6回目陰性なら今後2人目を授かることは厳しいと考えられますか?
主治医からはホルモン補充周期にて、新たにPRP治療を提案されています。
次回6回目正倍数の5BBになります。
1人目の採卵時の胚盤胞が残り4つとなり、PGT-A済の5BBと4BC、3CC、3CCです。
正直、移植周期からの2人目不妊治療でこんなに時間がかかり、追加加療が必要となると思っておらず辛いです。なんとしてでも6回目移植で妊娠・出産したいですが、なにかできることはありますでしょうか?
6回目5BB陰性ならば、採卵せざるを得ない状態かな、とも考えています。
しかし、今後も自費診療が続くので経済的負担も大きく、先が見えずに辛いです。6回目陰性なら今後2人目を授かることは厳しいと考えられますか?
Kobaレディースクリニック 加藤 徹 先生にお聞きしました。
【医師監修】Kobaレディースクリニック 加藤 徹 先生
兵庫医科大学大学院卒業後、 兵庫医科大学病院周産期センター長や医局長を歴任し、 令和4年よりkobaレディースクリニック副院長として従事。 令和6年6月同院長就任予定。 日本生殖医学会認定生殖医療専門医、指導医。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
PRP治療について
PRPに関しては、まだまだ国内ではエビデンスが少ない治療です。
既往歴として気になる点で、一人目分娩の際に胎盤用種剥離後に子宮動脈塞栓術まで行ったとあります。現在、子宮内膜の厚さが第一子妊娠時の内膜の厚さまで戻っているならいいですが、薄い状態なのであればPRPを併用する事で改善してくる可能性はあります。胚移植時の内膜の厚さは着床の大きな要因といえます。
既往歴として気になる点で、一人目分娩の際に胎盤用種剥離後に子宮動脈塞栓術まで行ったとあります。現在、子宮内膜の厚さが第一子妊娠時の内膜の厚さまで戻っているならいいですが、薄い状態なのであればPRPを併用する事で改善してくる可能性はあります。胚移植時の内膜の厚さは着床の大きな要因といえます。
また、反復着床不全(PGT-A正常胚でも不成功)ですので、取り入れてみるのも一つだとは考えます。
PGT-A済みの胚盤胞に関して
すでに分娩後にPGT-A正常胚を1回移植しているようですが、日本の多施設共同の臨床試験の結果が論文で2023年に公開されました。施設間での胚盤胞の生検技術に多少の格差があるものの、平均してPGT-A正常胚移植を行った際の妊娠率は年齢を問わず60〜70%程度です。
当院でも現時点で75%程度の成功率となっています。残存している胚盤胞4つは全てPGT-A施行済みという事ですが、結果は正常核型という事でしょうか?モザイク等が含まれている場合は少し成績は変化してくる場合があります。また、PGT-Aで正常核型という結果でも、生検のダメージが残された胚盤胞に残る可能性はあります。残存の胚盤胞はガードナー分類でB以下のものばかりですので、実際に移植する際の状態が心配ではあります。
融解した際に拡張してこない胚盤胞を戻してもダメージが危惧されるため妊娠の可能性は低くなります。ダメージの心配がないのであればPGT-A正常胚移植での妊娠の可能性は十分あると考えます。あとは子宮の内膜の状態次第と考えます。