さくらさん(30歳)
1年前に卵管造影検査を受け、右卵管が閉塞していると診断されました。
原因に心当たりはありません。それに関しては治療はまだ行われていません。
現在は不妊治療のために通院していますが「右側から排卵しそう」と言われる事が多いです。
質問させていただきたいのは、卵管閉塞している場合、痛みなどの症状はあるのか?ということです。排卵前後は右下腹部のチクチク痛みや、引っ張られるような違和感があります。
また、痛みは癒着と関係している可能性があるのでしょうか?手術を受けるか迷っています。
原因に心当たりはありません。それに関しては治療はまだ行われていません。
現在は不妊治療のために通院していますが「右側から排卵しそう」と言われる事が多いです。
質問させていただきたいのは、卵管閉塞している場合、痛みなどの症状はあるのか?ということです。排卵前後は右下腹部のチクチク痛みや、引っ張られるような違和感があります。
また、痛みは癒着と関係している可能性があるのでしょうか?手術を受けるか迷っています。
井上先生にお聞きしました。
【医師監修】井上 善仁 先生 昭和59年3月、九州大学医学部卒業。同年4月、九州大学医学部婦人科学産科学教室入局。平成20年4月、福岡大学病院准教授。平成28年7月に井上善レディースクリニックを開院。スタッフ一同が協力して良いクリニックを作っていき、一人でも多くの患者さんに満足していただけるよう努力している。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
卵管閉塞の一番の原因は感染による卵管炎です。
その多くはクラミジア感染によって生じると言われています。不妊患者さんの一般検査にクラミジア抗原や抗体検査が含まれているのはこのためです。
卵管閉塞自体が痛みを生じることはほぼないと思います。ただし卵管炎や卵管周囲炎で卵管や卵巣周囲に癒着が生じた場合に軽度の腹痛を生じることはあり得ると思います。
卵管閉塞に対する手術としては卵管鏡を用いて再疎通させる手術と、卵管周囲癒着が疑われる場合の腹腔鏡下卵管形成術があります。これらの手術によって卵管が再疎通すれば一般不妊治療で妊娠する可能性が高まることがメリットです。
手術ですから最終的に再疎通が得られない場合もあり得ます。現在は体外受精・顕微授精による治療が主流となっており、手術をせずにその方向へ行く方が多いかと思います。しかしできるだけ自然な形で妊娠を目指したいとすれば受けてみる価値はあると思います。