ERA検査はいつ行うべきですか?

しおりさん(38歳)

現在、良好胚の移植をしても着床に至らない状況です。ERA 検査を行うべきタイミングにつ いて悩んでいます。次の移植前か、3 回目の移植後か、アドバイスをお願いします。

臼井医院 亀有本院 臼井 彰 先生
東邦大学医学部卒業。生殖医療専門医。東邦大学大森病院で久保春海教授の体外受精グループにて研究・診察に従事。医局長を経て、1995 年より現在の東京・亀有にて産婦人科医院を開業。2024年に綾瀬駅前臼井クリニックにオープン。

※この動画は2024年に撮影されたものであり、先生のご意見はその当時のご意見となります。

臼井先生● 38 歳で AMH が 0.4ng/ml というのは、低めですね。刺激の仕方次第では卵子があまり採れない可能性があります。ただ、これまで低刺激法のみを試しているので、AMH の数値と卵胞数を見ながら強い刺激を試みるのも一つの選択肢です。

ERA 検査は、子宮内膜の着床時期のズレを遺伝子レベルで調べる検査です。通常、休薬周期に行うため、まずは良好な胚を複数個採卵し、その後に検査を検討するのが一般的です。しおりさんの場合、次の移植を行い、その結果次第で ERA 検査を検討してもよいでしょう。子宮内膜炎やポリープの検査の後にERA 検査をすることをおすすめします。

動 画 で 解 説
「FSH が高い場合の治療法は?」
「PGT-A 検査は必要ですか?」

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