ゆかさん (42歳)
42歳、体外受精にて2人出産後しばらく経過し、今年7月から治療を再開しました。
約10年前に凍結した胚盤胞を2回移植し、残りの凍結胚は初期胚グレード2が2つです。保険診療が残り1回となり、次回どう進めていくか悩んでいます。
保険では貯卵できないと言われていますが、自費で採卵し凍結延長した胚でも、破棄しない限り保険にて採卵できないのでしょうか?
私としては今ある凍結初期胚を残したまま、一度採卵をしたいです。また、10年以上前に凍結した初期胚グレード2を移植した場合、凍結した年齢と今の年齢のどちらが影響するのでしょうか?
また、妊娠率はどのくらいになるのでしょうか?そして2個移植か1個移植かで妊娠率に違いは出るのでしょうか?
42歳、体外受精にて2人出産後しばらく経過し、今年7月から治療を再開しました。
約10年前に凍結した胚盤胞を2回移植し、残りの凍結胚は初期胚グレード2が2つです。保険診療が残り1回となり、次回どう進めていくか悩んでいます。
保険では貯卵できないと言われていますが、自費で採卵し凍結延長した胚でも、破棄しない限り保険にて採卵できないのでしょうか?
私としては今ある凍結初期胚を残したまま、一度採卵をしたいです。また、10年以上前に凍結した初期胚グレード2を移植した場合、凍結した年齢と今の年齢のどちらが影響するのでしょうか?
また、妊娠率はどのくらいになるのでしょうか?そして2個移植か1個移植かで妊娠率に違いは出るのでしょうか?
北村 誠司 先生に聞いてみました。
【医師監修】明大前アートクリニック 北村 誠司 先生
1987年慶應義塾大学医学部卒業。2008年荻窪病院虹クリニックを開設。退職後、2018年明大前アートクリニックを開設。1989年からIVF及び内視鏡下手術に従事。子宮鏡下手術による胚移植の改善、腹腔鏡下手術による子宮筋腫、内膜症の解消、改善を積極的に図って来ました。体外受精での妊娠困難症例に対しても新しい治療法を取り入れています。
1987年慶應義塾大学医学部卒業。2008年荻窪病院虹クリニックを開設。退職後、2018年明大前アートクリニックを開設。1989年からIVF及び内視鏡下手術に従事。子宮鏡下手術による胚移植の改善、腹腔鏡下手術による子宮筋腫、内膜症の解消、改善を積極的に図って来ました。体外受精での妊娠困難症例に対しても新しい治療法を取り入れています。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
●凍結初期胚を保持したまま、新たに採卵を行うことは可能でしょうか? また、保険診療で採卵を行うためには、現在保持している凍結胚を破棄しなければならないのでしょうか?
現行の保険適応では、2個の凍結初期胚を貯卵した状況で保険で採卵は出来ません。但し、2段階移植か胚盤胞2個移植が必要との方針を医療施設で立てれば、貯卵した状態で保険での採卵は可能かもしれません。(お子さんが2人いる状況で多胎は考えにくいでしょうね。)
胚盤胞1個の移植を希望されていて保険での採卵をする場合は、今凍結している凍結胚を廃棄すれば十分可能になります。
●10年以上前に凍結した初期胚グレード 2を移植した場合、その胚の年齢とゆかさんの現在の年齢のどちらが妊娠の可能性に大きく影響するのでしょうか?
32歳頃に採卵したグレード2の初期胚は、現在作成する胚盤胞と比較しても妊娠率は大分高いと思われます。
●10年以上前に凍結した初期胚グレード 2を移植した場合の一般的な妊娠率について教えてください。
2歳頃のグレード2、8細胞の初期胚の妊娠率は、30%前後と思います。
●初期胚グレード2を2個移植すると、1個移植する場合と比べて妊娠率が上がる可能性はありますか?
初期胚2個の移植で妊娠率は上がると思います。