【Q&A】保険適用最後の移植、子宮内膜を厚くするには~岡野先生【医師監修】

あさりさん(42歳)

保険適用最後の移植控えてます
自然周期での移植はやっていないみたいでホルモン補充での移植になります。
2023年2月と2023年4月の移植できて化学流産と陰性という結果でした。
その後子宮内膜厚くならなくて移植に進めません。
過去に流産手術と筋腫摘出手術をやっているけど癒着などはなく子宮内は綺麗な状態です。
子宮内膜厚くするためには何かできることあればアドバイスいただきたいです。

絹谷産婦人科の岡野真一郎先生に伺いました。

【医師監修】岡野 真一郎 先生 (絹谷産婦人科 副院長)川崎医科大学卒業後、広島大学医学部医局、広島市立安佐市民病院産婦人科、土谷総合病院産婦人科、公立みつぎ総合病院産婦人科、呉共済病院産婦人科、中国労災病院産婦人科医長を経て、2007年より現職。日本生殖医学会認定 生殖医療専門医、日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。

薄い子宮内膜を厚くする有効な方法はないと思います。

ホルモン補充周期での治療ということですので、おそらく内膜厚7~8mmを基準とされているのだと思いますが、当院では、何度治療しても基準を超えないのであれば、基準値未満でも移植を実施しています。

子宮内膜厚は一つの目安ではありますが、5-6mm でも妊娠されることもあり、あまり関係ないとする意見もあります。

今後としては、まだ実施されていないようであれば、子宮内膜スクラッチや、子宮鏡検査、子宮内フローラ検査、有用性に賛否がありますが子宮内膜着床能検査などを考慮してみても良いと思います。

また、今回保険での治療が不成功に終わった場合に、以後も自費で治療を継続する意思があるなら、PGT-Aも考慮されてみてはと思います。

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