【Q&A】子宮外妊娠~村田先生【医師監修】

まりかさん (39歳)                                      
第一子は上記検査後ホルモン補充(ルティナス・ルトラール・エストラーナテープ)+バイアスピリン+seet利用、3回目の移植で出産(36
週帝王切開)しました。
現在、第一子時(36歳)の残り胚盤胞(すべて5-6日目胚盤胞 4BB グレード2のもの)で第二子治療中です。
◯自費診療
第一子妊娠時と同条件(ウトロゲスタンに変更)での移植。かすりもせず2回陰性
◯保険診療に切り替え
自然周期
1回目 HCG44 (胎嚢確認前に出血、陰性転化)
2回目 かすりもせず陰性
ホルモン補充周期に変更(エストラーナテープ、ウトロゲスタン)
ウトロゲスタン開始112時間で胚盤胞移植。かすりもせず陰性
今期、保険診療4回目ホルモン補充で移植します(15日移植予定)。
月経4日目からラクトバチルス補充してエストラーナテープ(3-3-4-4-6-6-3-3-3-3-3-3-3)、ウトロゲスタン開始(10日予定)から112時間で胚盤胞(5日目 4BB)を移植予定です。
今回でBBグレード2の胚盤胞(6個目)を使い終わってしまい、後はグレードの低いものが残るのみです。
今回で万が一妊娠が成立しなかった場合、「現在の残り胚盤胞を廃棄して保険診療での採卵はどうか」と主治医から提案がありました。
今回の移植に関しても、30歳の時卵巣核出と円錐切除䛾際にマニュピレーターで子宮底穿孔をした事・帝王切開後、自費時の卵を使うため二段階移植も2個戻しもできない、先進医療もできないと移植方法などの変更もできません。
5回移植で妊娠成立しない要因も気になる所ですが、卵の質の問題ではないかとの事で、帝王切開後の影響もエコー上気になる所見はみられないとの事でした。
(着床の窓は第一子でしているので未検査、無菌状態だったので抗生剤使わずラクトバチルス補充のみ)
妊娠不成立要因も何か考えられる事があれば教えて頂きたいです。
36歳の採卵時も、初回は6個採卵したものの全滅で胚盤胞残せずだったり、何度か投薬変更・採卵して胚盤胞までに苦戦した経緯があります。
若いうちの受精卵の方がいいと13個ほど胚盤胞と2日目分割胚(5G2)1つを貯卵し、これでいけると思っていましたが、良い結果がでず、今回ダメだった場合(考えたくありませんが、、)40歳目前にして再度採卵をすべきなのか悩んでおります。
初期胚(5G2)も1つありますが、廃棄して万が一、グレードの良い胚盤胞が取れなかった場合終わりだな、、と決断できません。
残りの保険診療を効率的に使うには採卵から初めてタイムラプスやSEET併用しての移植が有効だとも理解はしておりますので、取れる可能性があれば採卵もとは思っているのですが……。
第一子時のAMHも1以下と低く、年齢的にも、既往的にも、ご意見伺いたく相談させて頂きました。

村田先生にお話を伺いました。

村田泰隆 先生(ARTクリニックみらい院長)
1994年 名古屋大学医学部卒業後、安城更生病院にて産婦人科全般に従事。1998年 名古屋大学付属病院にて、周産期・不妊症を専門に診療および研究。2003年 名古屋大学医学部大学院卒業後、IVF大阪クリニック・なんばクリニックにて4年にわたり体外受精年間1500周期以上の臨床経験を積む。2007年 竹内病院トヨタ不妊センター長、2010年 エンジェルベルクリニック不妊センター長を経て、2016年 ARTクリニックみらい開院。5年間で約3200例を妊娠出産に導く。個々の背景や将来の家族計画に合わせた治療を信条としている。医学博士。日本産科婦人科学会専門医。日本生殖医学会認定生殖医療専門医。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
36歳の時に採卵を複数回実施して、胚盤胞13個と分割胚1個を貯胚凍結保存。3回目の移植で継続妊娠となり第一子を帝王切開出生。(自費での治療)
現在は39歳で、第2子を目指して当時の凍結保存胚を融解移植5回行うも化学流産まで、今回6回目の移植を予定している。
初めの2回は自費で移植しているため、今回は保険診療4回目の移植、ということでよろしいでしょうかね。今回も1個移植をするとして、残りは胚盤胞4個、分割胚1個で、グレードが低い、ということですね。

さて、子宮内膜症、低AMHなどの背景があるなかで、たくさんの胚を保存し、36歳当時、とても頑張られましたね。第2子も期待する結果であっただけに、これまで思い通りにいかず、とても辛いお気持ちかと思います。
第2子が授からない原因としては、胚盤胞であっても、赤ちゃんまで成長できるものは一部ですので、まずは胚自身の問題が考えられます。しかし繰り返し挑戦するなかで、そろそろ運命の胚に出会ってもよいところです。もう一つは、着床環境の問題です。帝王切開の瘢痕の影響、子宮内膜炎の新たな発生、クラミジア感染の再燃、内膜症の進行、などは気になるところです。着床の窓も、年齢経過で変化する可能性があります。

再度採卵するか悩んでいることに関しては、残り胚のグレードが低く、保険移植の権利も残り少ないとなると、新たな採卵も選択肢でしょう。挑戦するなら、より若いうちです。残り胚、36歳時の胚は、グレードは低いとはいえポテンシャルをもつ可能性があり、廃棄は忍びないですね。自費時代の獲得胚であり、保険診療のルール解釈の問題ですが、医学的判断によっても、廃棄までせずに次の採卵は可能、と私は解釈しています。第2子挑戦最初の2回のように自費で移植する、またこれも自費ですがPGTに供する、という選択肢もあります。再度採卵する際は、第一子獲得時に行ったSEETや、タイムラプスなど先進医療も含めて行うとよいでしょう。

今後の治療へのアドバイスは、移植法をいろいろと変えているようですが、私であれば、第一子で実績のある方法を再現して行うことを提案します。もちろん、先に述べましたが、着床環境の変化には注意が必要です。着床の窓は加齢で変化することがあり、もう一度ERA確認もありかもしれません。サプリや漢方も併用し、とても頑張っておられますね。食生活や睡眠にも留意し、ストレス発散しながら、希望も持って挑戦してください。
>全記事、不妊治療専門医による医師監修

全記事、不妊治療専門医による医師監修

不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。本サイトの全ての記事は医師監修です。