「腸活」という言葉、ご存じの人も多いと思いますが、実践したことはありますか?
腸が整うと体や心にいいことがいっぱいあるそう。今こそ、腸活をはじめてみませんか?
相模原病院、美腸アドバイザーの恩田みずきさんに美腸ケアについてお話を伺いました。
腸内環境を決めるのは細菌のバランス
便秘や下痢に悩んでいる、それほど食べていないのに太りやすい、いつもストレスを抱えている・・・それらはもしかすると腸がいい状態ではないのかもしれません。
腸は大きく分けると小腸と大腸があります。小腸は運ばれてきた食べ物の栄養を効率よく消化・吸収するところ。また免疫細胞の7割、幸せホルモンといわれるセロトニンの9割をつくっています。大腸は水分を吸収して、老廃物を便にします。
小腸や大腸にはいろいろな細菌が住みついていて、その集団は「腸内フローラ」と呼ばれています。細菌は、善玉菌、悪玉菌、そしてどちらか多いほうに味方する日和見菌の3種類に分けられ、「2:1:7」のバランスが理想といわれています。
腸と脳は密接に関係している
腸は「第二の脳」と呼ばれるくらい、私たちの体や心に大きく関係しています。腸と脳は多数の神経細胞でつながり、「腸脳相関」といってお互いに影響を与え合っています。腸がいい状態だと脳を通じて体全体にいい影響を与え、腸の調子が悪いと体のいろいろな部分に悪影響を与えてしまうのです。たとえば、感染症やアレルギー、肥満、肌荒れを起こしたり、さらに腸内環境が悪化すると、重い病気やうつ病などに進む恐れもあります。
毎日を元気に過ごすために、できることからはじめて、腸がきれいな「腸美人」を目指しましょう!
腸活中のジネコユーザーさんの声を集めました!
・毎日甘酒とか麹で腸活して、便秘が解消しました。(ミッキーさん)
・納豆とキムチ等、発酵食品を組み合わせて食べると便通が良くなり、お腹の張りが改善されました。(nyacco さん)
・刺激物を控え、便意を我慢しないようにしています。生理中でも肌トラブルがなくなりました。(あたんさん)
・朝にヤクルト、昼にヨーグルト、晩に味噌汁、納豆を必ず摂取するように心がけています。おかげで生理中も下痢、便秘ぎみだったのが、普通の便で毎朝決まった時間くらいに出るように変わりました。(カナンさん)
・塩麴や甘酒など、麹生活をはじめて半年が経ちました。2 週間でかかとがツルツルになり、肌の調子が良くなりました。今は自家製の糠漬けで乳酸菌もしっかりとっていて、排泄も整いました。この半年で良質の卵を育てることができた気がするので妊活も楽しくできています。(のんちゃんさん)
腸が変わると嬉しい変化が現れます
腸内環境が整うと、お通じの悩みがなくなるだけでなく、体や心にいろいろな良い変化が現れます。
メンタルが元気になる
腸と脳、自律神経は密接にかかわっています。幸せホルモンといわれているセロトニンや、やる気を生み出すドーパミンを合成するビタミンをつくるのも小腸です。腸が整うとストレスを感じにくくなったり、前向きでやる気に満ちてきます。
無理なく痩せられる
腸内環境が良くなると、食欲をつかさどるホルモンが正常に働き、食べすぎがなくなります。また、必要な栄養素だけを吸収し、不要なものをずっと腸内に溜め込むことなく、スムーズに排泄できるようになります。
免疫力が上がる
免疫細胞の7 割は小腸でつくられています。腸の働きが良くなれば、免疫細胞が活発につくられ免疫力が上がるので、感染症などにかかりにくくなります。花粉症などのアレルギーも緩和されます。
お腹の悩みがなくなる
腸が整ってぜん動運動が正しく起こると、便秘や下痢が改善されます。緊張すると下痢や便秘になる人がいるように、脳と腸はつながっています。お腹がすっきりすると、気持ちもすっきりし、精神状態も良くなります。
美肌になる
腸内に便が長く滞留すると悪玉菌が増殖し、有害物質を生成して血液から肌に到達し、肌荒れを起こします。腸が整っていると栄養がきちんと吸収され、排泄も早いためツヤツヤと美しい肌に変わっていきます。
腸内フローラが整うと、妊娠のために大切な子宮内フローラも整うといわれているよ