【Q&A】保険併用の先進医療について~稲垣先生【医師監修】

ぶんさん(33歳)
保険併用の先進医療で、例えばPICSIやSEET法など、その適用は反復して着床しない、とありますが、具体的には保険と併用する場合、いつから使えるルールになっているのでしょうか。病院ごとに、2回目の移植から可能、3回目から可能、と違うものでしょうか、それとも全国一律のルールになっているのでしょうか。

【医師監修】いながきレディースクリニック 稲垣 誠 先生 
1994 年、浜松医科大学医学部卒業。浜松医科大学医学部附属病院、鹿児島市立病院、聖隷沼津病院などで産婦人科医の経験を重ね、2012 年、不妊治療専門施設「いながきレディースクリニック」を開院。「お一人ひとりに寄り添いながら、それぞれの患者さまに合った最適な治療を心がけています」

※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
●適応に「反復して着床しない」とある場合、複数回の移植を繰り返し陰性が出ないと、その対象にならないのでしょうか?

原則的には2回以上の胚移植不成功でないと対象にならないと思います。

ただし、他院を含む治療歴や年齢等を考慮して対象を拡大することはありうると思います。

●ここに、それまでのタイミング療法や人工授精の結果は含まれないのですか

生殖補助医療、つまり体外受精―胚移植の結果での検討となります。

●「反復して着床しない」という判断になる目安の回数はあるのでしょうか?

上述の通り、2回以上の胚移植不成功が目安ではないでしょうか。

●適応の対象になるかどうかの判断は、医師の解釈にゆだねられる部分がありますか?

治療歴や年齢等、担当医が考慮して適応を判断することはあると思います。

>全記事、不妊治療専門医による医師監修

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