【Q&A】カウフマン療法をすべきでしょうか?~宇津宮先生

はらっちさん(42歳)  ここ3カ月、採卵前に出血(生理?)があり、受精させることができない卵しか取れません。
主治医は出血は関係ないと言っていました。
そこで、10月はカウフマン療法をしたのですが、その間も生理が続き、結局、月経(出血?)が1カ月続きました。
基礎体温もガタガタで二相になりませんでした。
11月の周期は、再度カウフマン療法をしてホルモンを整えるべきなのか、採卵に入っていいのか悩んでいます。
どちらがいいのか教えてください。よろしくお願いいたします。

宇津宮先生に、お話しを聞いてきました。

セント・ルカ産婦人科 宇津宮 隆史 先生 熊本大学医学部卒業。1988 年九州大学生体防御医学研究所講師、1989 年大分県立病院がんセンター第二婦人科部長を経て、1992年セント・ルカ産婦人科開院。国内でいち早く不妊治療に取り組んだパイオニアの一人。開院以来、妊娠数は 9,500 件を超える。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
・採卵前䛾出血について、ど䛾ような原因が考えられますか?

採卵前の出血は、いろいろあり、まずホルモン値がどうでしょうか。エストラジオール値(E)が低いのではないでしょうか。低いなら出血あってもおかしくないし、またそのような状態ではいい卵はとれません。よって、次回からはもう少し強い刺激(排卵誘発剤の量を増やす)にするとEが増え、出血は止まり、いい卵が多数取れます。

低刺激法や自然周期法では無理です。きちんとした調節刺激法が必要です。また、子宮筋腫や内膜ポリープ、子宮膣部びらんなどからの出血も考えられます。さらに(ないとは思いますが)子宮内膜がんも考えられます。10月にカウフマン療法、その間にも出血ありとのことで、上記の項目すべてをチェックするべきと思います。

・生理が不規則で、基礎体温も二相にならないそうです。改善するためにできることはありますか?

また、カウフマン療法をしたような周期では基礎体温はあてになりません。気にしなくてよいです。

・次周期䛿再度カウフマン療法をしてホルモンを整えるべきか、採卵に入っていいのか悩んでいるそうです。先生ならどのような方法を提案されますか?

次周期はIVFをお勧めします。その理由は、年齢が42歳と高いこと、しかしAMHが37とまあまあ良いこと、しかし卵の質は年齢相応に低下してきていること、今後いつ閉経するか心配なこと、高齢者や卵の質の低いこのような方にはカウフマン療法が有効であるが、1クールで十分であること、などです。当院ではIVFを行った周期後、1クールか2クール、カウフマン療法をして次のIVFに入ります。

・その他、何かアドバイスがあればお願いします。

この年齢の方で卵の取れる人はもう、進め、進め、です。いつ取れなくなるか、半年後には信じられないほど困難になることもあります。今が頑張り時です。

サプリに葉酸を加えましょう。葉酸は妊娠前から飲んでおく必要があります。日本人のうち15%は葉酸の摂取が不十分な遺伝子変化が存在します。葉酸は赤ちゃんの無脳児や脊髄分離を予防します。

また、少し体重を減らしましょう。BMI26以下(64kg)が理想です。

PGT-Aもよい選択と思います(お金はかかりますが)。

精子にも問題があります。よって夫婦そろって体調を整えましょう。特にIVF周期に入ったら、採卵日に向けて軽い運動、リラックス、疲れないこと、ストレスをためないこと、これらはよい卵、精子を作るのに必須です。

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不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。