【Q&A】妊娠判定のβhCGの数値について~北村先生

北村 誠司 先生に聞いてみました。

明大前アートクリニック 北村 誠司 先生 1987年慶應義塾大学医学部卒業。2008年荻窪病院虹クリニックを開設。退職後、2018年明大前アートクリニックを開設。1989年からIVF及び内視鏡下手術に従事。子宮鏡下手術による胚移植の改善、腹腔鏡下手術による子宮筋腫、内膜症の解消、改善を積極的に図ると同時に、妊娠困難症例に対しても新しい治療法を取り入れています。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
ふーさん (40歳)
凍結胚盤胞BT5を移植し、14日後に血液で妊娠判定しました。
結果はβhCG1.19でダメでした。
結果が衝撃的で渡された数値の手紙を見れず、家に帰って見てみると、βhCGは基準値が0.6~4.99と書いてありました。
1.19だと基準値内だと思うのですが、もう諦めた方が良いのでしょうか?
・βhCGについて教えてください。
HCGは、胎盤から分泌される性腺刺激ホルモンであり、αとβのサブユニットから成ります。βサブユニットの意義としては、妊娠の早期確認等があります。

・「βhCG1.19でダメだった」「諦めたほうがよいのか」とのことです。先生の考えをお聞かせください。

β- HCGの基準は血清 1.0ng/ml 以下とされているので、1.19の値だと妊娠していない状態の値を少し上回る程度と考えられます。
その為、通院先の医師が「今回は、不成功だった。」と説明したと思われます。
・妊娠継続に向けて、何かできることがあれば教えてください。
当院では、β- HCGではなくHCGを用いて妊娠4週0日から判定しています。
>全記事、不妊治療専門医による医師監修

全記事、不妊治療専門医による医師監修

不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。本サイトの全ての記事は医師監修です。