【Q&A】レルミナ服用後の生理と体外受精助成金について~政井先生

政井先生にお聞きしました。

佐久平エンゼルクリニック 政井 哲兵 先生
鹿児島大学医学部卒業。東京都立府中病院、日本赤十字医 療センター、佐久市立国保浅間総合病院、高崎ARTクリニック 勤務を経て、2014年に佐久平エンゼルクリニックを開院。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
ぽむさん(33歳)
こんにちは。
レルミナ服用後から膝がすごく痛いです。
副作用でしょうか?
7日でレルミナ服用後1ヶ月になりますが、1日現在まだ生理が来ていません。
1ヶ月来ないのは心配です。(レルミナ29日間服用)
1回目の生理が来たら胚移植周期にすぐ入れるんでしょうか?
ホルモンが心配です。
体外受精の助成金はD項目で申告し、移植を保険でするのは可能なのでしょうか?
クリニックによって違うんでしょうか?
されてる方はいますが、私のクリニックはダメだと言われました。
レルミナの説明文書をみると、骨吸収への影響がある旨記載がされています。
ヒトの体の骨は常に骨形成(新しい骨が作られる)と骨吸収(古い骨が分解される)を繰り返してバランスを取りながら維持されています。
レルミナはエストロゲンという女性ホルモンを抑える作用があり、エストロゲンが下がると骨吸収が亢進することで骨塩量が低下する(骨がもろくなる)などの影響が出る場合があります。
服用して1か月程度ということなので、膝の痛みの原因がはっきりこれのせいなのかどうか何とも言えませんが、
飲み始めてからそのような症状を自覚されているということで一度担当の先生に見解を確認してみることをお勧めしたいです。
(たとえば、不妊治療への影響がさほど強くなければ、一次的にレルミナを停止して膝の痛みが改善するかどうかなど確認してもよいかもしれません。ただ、主治医の先生への事前の確認はしていただいた方がよいでしょう)

レルミナ自体は、もともと子宮筋腫子宮腺筋症子宮内膜症を抑える薬です。
エストロゲンという女性ホルモンがこれらの病気の増悪に関係しており、もともとレルミナはエストロゲンを抑えることでこれらの病気を治療する薬になります。

エストロゲンが抑えられることで子宮内膜が薄くなり、生理の量が減る、場合によっては生理そのものが一時的に止まることがありますが、これは薬そのものの効果でもあります。
もともとは子宮筋腫や子宮内膜症に伴う過多月経などを抑える薬なので今回の症状はむしろ薬がよく効いているという判断にもなるかと思います。

検査結果を見ていないので何とも言えませんが、レルミナによってエストロゲンは低下していると推測されます。

体外受精の保険適応について

令和4年3月まで(令和3年度)までに凍結をしてある受精卵については、令和4年4月以降の保険適応で保険による胚移植が可能とされています。
ただし、保険で行うためにはいくつかの条件があり、それらをクリアしている必要があります。
保険診療は全国どこでも同じ基準で実施されますので、保険の適応基準についてクリニックごとの違いはありません。ただし、各クリニックで行った患者様の治療内容はそれぞれ違いがありますので、患者様ごとに保険を適応できる、できないの違いは発生する可能性があると思います。
また、クリニックによってはそもそも保険診療を行わないと決めているところもあります。
そのような施設では保険治療自体が行われていないということもあります。
いずれにしても、担当の先生によく確認をしていただいて、保険にならないとしたらなぜ保険適応にできないのか、その理由をよく伺ってみると納得がいくのではないでしょうか??
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不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。