不妊治療の保険適用が4 月からスタートしました。
待ちに待った制度のはずですが、当事者たちからは喜びの声に混じり、戸惑いや疑問の声も…。
そこで厚生労働省の方やドクターに制度設計の考え方や、実際の治療でどのように保険を使うといのかなどをお聞きしました。
今回の保険適用について、当事者たちの受け取り方を聞きました。
保険適用スタート直前の2022 年3 月にアンケートを実施。1018 人から回答を得ました。アンケートにご協力いただいた方の治療経験は、一般不妊治療の方が25%(251 人)、ART まで治療を進まれた方は75%(767 人)でした。
私たちの不妊治療、保険適用でどう変わる?
みんなは保険治療についてどう感じてる?不安なのは自分だけ?みんなどう思ってる?
アンケート調査から読み取ります。
保険適用についての感想は?
保険適用を嬉しいかという質問に対して、半数が「どちらとも言えない」と答えており、ART経験者で「嬉しい」と回答した方は23%(180/767)でした。フリーコメントを見ると、年齢制限や回数制限、混合診療が禁止されていることへの不満・不安が多くみられました。
そのため「助成金のほうがよかった」「残してほしい」「助成金がなくなることで、費用負担が増えるのではないか」という声が多数ありました。不安や疑問が多く実際に嬉しいと思っている人は少ないのが現状のようです。
保険適用についての理解度は?
保険適用の詳細は直前まで不明瞭な部分が多く、その内容を周知する十分な期間がありませんでした。そこで、保険適用の内容についてどこまで理解しているかお聞きしました。「助成金が終了する」「すべての治療が保険適用になるわけではない」ことは80%が理解していました。一方、「先進医療は保険診療と併用できる」ことを知っている人は42%と半数を下回りました。
フリーコメント
いまのルールでは本当に保険適用がいいことなのか不明です。 併用ができないと本当に困っていて検査したい人ができないのではないか?と思います。 (32 歳)
・保険診療は最低限のことしかできないためにオススメされず結局自費診療になりそうで負担は増える気がします。 (31 歳)
・これから初めて不妊治療をする若い方にとっては良かったと思います。 (41 歳)
・どうなるのか不安でいっぱいですが保険適用された体外受精をしようと思い治療してます。(27 歳)