まるたARTクリニックの丸田 英先生に教えていただきました。
まるたARTクリニック(丸田 英 先生)
久留米大学医学部卒業。名古屋大学医学部附属病院 産婦人科を経て、2012年3月より生殖医療専門。2020年3月、まるたARTクリニックを開業。初診から治療終了まで同じ医師が担当することにより、効率的で高い成功率が得られ、何より患者さまの安心へと繋がると考え、診療に臨んでいる。「どんな時も患者さま第一、患者さまご自身の一瞬一瞬を大切に」を目標に掲げ、不妊治療と仕事の両立に理解ある治療スケジュールを導入。また、PRP療法などの最新治療や無料託児所完備等、不妊治療の環境向上にも積極的に取り組んでいる。
ゆかさん(34歳)
私34歳、夫37歳です。
2021年2月から9月までタイミング法をしていましたが、だんだん精神的に通院するのが辛くなりお休みすることにしました。
何事も真面目に力んで取り組んでしまう性質で、リラックスすることを心がけて自宅でシリンジ法を取り入れましたが、すぐに成果はでるはずもなく生理がやってきました。
次回通院するときは人工授精も視野に入れています。
一般不妊検査の結果が異常なしでした。
不妊の原因がわからない場合、お腹のなかを調べる検査があるそうですが、受けた方が良いのでしょうか。
お忙しいとは思いますがよろしくお願いします。
精神的にお辛い時にご質問ありがとうございます。
不妊治療は、時間との戦いと言われますが、心と体をお休みされることもとても重要なことです。私自身の患者さまも休憩中にリラックスして、タイミングで妊娠できた方が沢山います。そう考えると休むことも治療の一つになるのかもしれませんね。お考えにあるように、タイミングを頑張ることでご夫婦のストレスが溜まるようでしたらシリンジからはじめて、結果が出なければ人工授精にステップを上げると良いかもしれません。
ただ、一般不妊治療で問題がないのであれば、受精や着床に問題が隠れているケースも散見されます。不妊治療が長引くとそれだけで心も体も辛くなりますから、結果が出ない時はそのように受精や着床の問題がある可能性を考え、最終的には体外受精も視野に入るかもしれませんね。
とはいえ、不妊検査で不妊原因を特定できるカップルの方が少なく、まずはリラックスできる方法で妊娠のチャレンジに望まれるとよいのではないでしょうか。