妊活中は初めて聞く名前のお薬も多いですね。
どんな作用があるのか?飲むべきか?迷うことも…
乳がんの経験があった場合、余計に考えてしまうようです。
生田克夫先生にお話を伺いました。
いくたウィメンズクリニック 生田 克夫 先生 名古屋市立大学医学部卒業。名古屋市立大学産科婦人科学教室助教授、名古屋市立大学看護学部教授などの経歴を重ねたが、不妊に悩む名古屋の方たちの役に立ちたいという思いで、教育者の立場を辞して独立。地元・名古屋の中心部、栄に開院し、1986 年から体外受精の現場を歩いてきた経験と穏やかな人柄で、数多くの患者さんを妊娠に導く。
りこさん(39歳)体外受精を進めていく中で、 医師から薬の服用について選択を求められることがあります。
生殖医療の分野では薬を飲むかどうかの選択を患者が行うこともあ るのでしょうか?
これまで乳がんの治療を経験しており、 薬の選択は先生がしてくださるもの、と思い込んでいました。
今まで、 採卵後のデュファストン錠と胚移植前の排卵促進剤の注射について 、医師から選択を求められました。 医学の知識が無いため薬を飲みますか?注射を打ちますか? と聞かれても決められず、不安になってしまいました。
先生の処方について、「なぜこの薬飲むのですか?」 等の質問をすると、最後には「 薬を飲まなくても生理がくるから飲まなくても大丈夫だと思う」「 注射を打たなくても排卵するから大丈夫だと思う」 という不思議な答えとなってしまいます。 薬を処方しようとしていたのに質問をすると方針を変えてしまうの です。そして、薬を飲むか、 注射を打つかの決定は患者側に委ねられてしまいます。
現在はマイルド法(クロミッド)で採卵し、 自然周期にて2度目の胚移植を控えております。
生殖医療の分野では薬を飲むかどうかの選択を患者が行うこともあ
これまで乳がんの治療を経験しており、
今まで、
先生の処方について、「なぜこの薬飲むのですか?」
現在はマイルド法(クロミッド)で採卵し、
乳がんの経験があるとのことですが、リンパ腺への転移があったの かなかったのか、5年を経ているのか、今間だ乳腺外科の医者にか かっているのかがわからないので、正確に答えることは難しいです が、薬の選択は患者さんの意思で決まることはあり得ます。
乳がん の治療時の広がり具合にも寄りますが、乳がんの再発は女性ホルモ ンが分泌されていれば可能性が出てきます。ただ卵巣の働きを止め るようなお薬を服用していないようなので、初期の治療だったので はと思いますが、不妊治療特に体外受精治療では多くの卵子を回収 しようとすると卵巣を刺激し女性ホルモンはかなりの高値( 通常の月経周期の10-20倍近く)となります。
とにかく再発は 嫌となると女性ホルモンもほとんど正常範囲からそれほど高くなら ないところで治療を行わないといけないので、ほとんど薬も使用せ ずに採卵移植を行わないといけなくなると思われます。 ご自身がお子さんが欲しいという希望を優先させるか、乳がんの再 発の可能性が高くなるのは絶対避けたいとお考えになるのかに依る と言うことです。
ホルモン値が高くなるのがどれくらいのリスクが あるのかは治療を行った医者しかわかりません。まだ通院して見え るのならば外科の医者にこういう治療を行ってホルモンが上がって もリスクはないのかどうかをお聞きになられた方が良いかと思いま す。治療を行っていない婦人科の医者には判断できませんので。