【Q&A】良好胚盤胞3回失敗における検査~北村先生

良好胚を移植しているのに、なかなか体外受精で結果が出ない。

染色体異常が問題なのか?着床環境に問題があるのか?

どう考えて、どんな治療を・検査をしたらいいの?

北村先生にお聞きしました

明大前アートクリニック●北村 誠司 先生 1987年慶應義塾大学医学部卒業。2008年荻窪病院虹クリニックを開設。退職後、2018年明大前アートクリニックを開設。1989年からIVF及び内視鏡下手術に従事。子宮鏡下手術による胚移植の改善、腹腔鏡下手術による子宮筋腫、内膜症の解消、改善を積極的に図ると同時に、妊娠困難症例に対しても新しい治療法を取り入れています。

まちさん(29歳)

これまで凍結胚盤胞移植を3回してきましたが、

1回目(4AA)のみ非常に初期の化学流産、2、3回目(ともに4AB)は陰性に終わりました。

3回連続の失敗ということで、胚の染色体異常以外の問題があるのではと、通院中のクリニックに反復着床障害の検査を検 討したい旨をお話ししましたが、

「検査は意味がないので必要ない。どんどん採卵して移植をし続けるしかない。子宮内の菌の検査を一応しているが、菌なん かに妊娠が左右されるはずがない。また、着床の窓検査もあるがルトラールでホルモン補充している場合には窓は関係ない。 子宮内膜炎という概念自体にエビデンスがない。」と言い切られてしまい、困っています。

残り胚は、胚盤胞2個(3AC、3BB)と初期胚4つです。

個人的には、トリオ検査は非常に高額なので躊躇していますが、子宮鏡検査とCD138検査をして慢性子宮内膜炎の疑いを晴 らしてからの移植をしたいと考えています。

他のクリニックの先生方のご意見を伺いたく質問いたしました。

他に受けておいた方がいい検査などありますでしょうか。

お忙しいところ恐れ入りますが、ご回答いただけますと幸いです。

ホルモン補充をしていてもERA検査で内膜の時期がズレていて、それに合わせて移植し、妊娠する方はいます。

この方は、着床はしているのでERA検査の必要性は高くないかもしれません。

子宮内膜炎のエビデンスが無いとの話は意見の分かれるところかもしれませんが、反復着床不全の方に子宮鏡検査を行ってみたら内膜全体に著しい発赤が認められたケースがあります。(誰が見ても驚く程度です。)

CD138染色を行ったところ陽性細胞が多数あり、ビブラマイシン投与後に改善し、妊娠しました。

そういった経験があれば、検査を否定できないと思います。

是非、検査は受けて下さい。

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不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。