【Q&A】流産後、妊娠しません~浅田先生

流産は、辛いもの…

辛い現実を乗り越えて、再度妊活をスタートさせたのに、なかなか妊娠しません。

浅田先生に聞いてきました

 

浅田レディースクリニック浅田義正先生  名古屋大学医学部卒業。1993 年、米国初の体外受精専門施設に留学し、主に顕微授精を研究。帰国後、日本初の精巣精子を用いた顕微授精による妊娠例を報告。現在、愛知県の名古屋駅前、勝川、東京・品川にクリニックを開院。著書に『不妊治療を考えたら読む本』(講談社)など多数。

まろんさん(32歳)

2020年8月から妊活を始め10月に妊娠反応がありましたが、8w6dで稽留流産し、12月に吸引手術をしました。その後1 月後半には生理が来て、2月から妊活を再開しましたがいまだ授かりません。 

 基礎体温は2層になっていて、低温期は35.9前後、高温期は36.5前後で12-14日です。 

 気になっているのは、流産後なかなか濡れにくくなっており、挿入が難しいということです。  そのためコンドームを使用し、最後に外して射精という流れでここ数ヶ月はトライしていました。  しかし、コンドームは精子の動きを悪くする可能性があると知り、今週期からコンドームはやめ、妊活ゼリー(ポジティブ サポート)を使用し始めました。 

 年齢のこと、前回すぐに妊娠できたのに中々赤ちゃんが来てくれないこと、周りがスムーズに妊娠出産していく姿を見 ていると、人それぞれと言い聞かせながらも焦らずにはいられません。 

 流産後は妊娠しやすいとか、8割以上が1年以内に妊娠するとか聞きますが、あっという間に半年が過ぎ、不安です。 

 流産後、不妊になることはありますか? 

 また、コンドームが要因の可能性はありますか?全く関係ないようでしたら、体に原因があるのでしょうか。  また、そろそろクリニックデビューのタイミングでしょうか。行くにも選び方が分からず、まだクリニックデビューはしたくな いという変なプライドも捨て切れません。検査も怖いです。 

 

妊娠が上手くいかないことに対して、何か理由付けしたい、というのはわかりますが、流産が不妊の原因となることはまずないと考えます。

32歳であれば、3回妊娠したら1回くらい流産してもおかしくない頻度で、流産は起こります。また、医学的には流産が原因で性交障害ということも通常はありません。

流産は、子宮側が悪くて卵が育たないのではないのです。人の卵子の場合、元来途中までしか育たない卵がほとんどで、赤ちゃんまで育つ卵がたまにあるのです。受精卵がどこまで育ったかによって、妊娠しない、流産する、赤ちゃんまで育つ、と考えるべきだと思っています。

コンドームには精子の動きを悪くするようなクリーム等が塗布されていると聞いたことはありますが、実際にコンドームを詳しく研究したことはありませんので、よくわかりません。もともと避妊のためのものですから、妊娠を希望してコンドームを使用するのはおすすめできません。

気になるのは、どのようなタイミングで不妊治療のクリニックに行けばよいか、という点です。不妊治療のクリニックでは、本気で不妊治療を考える人のための治療を行っています。今あなたはこのような状況だから、不妊治療をすべきです、というお話をすることはありません。不妊治療をしたくない人は受診しなくてよいですし、子どもは一人だけでよい、とか、子どもはいなくてもよい、と考える人は世の中にたくさんいます。

そのような人を医師が不妊治療を受けるよう説得することはありません。

ご自身で不妊治療をしたい、と思ったときが受診のタイミングだと思います。

どのようなクリニックがよいかですが、クリニックによって、体外受精顕微授精の技術のレベル等は千差万別です。不妊治療専門のクリニックの方が、一般の産婦人科よりも不妊治療のレベルが高くなければならないと思います。

説明会を開催しているクリニックなら、どのような医師がどういった治療をするのか受診前にわかると思いますので、いくつか話を聞いて、どのクリニックが合うのかじっくり検討できるでしょう。

「クリニックデビュー」という言葉は初めて耳にしました。クリニックに行くのが恥ずかしいとか、不妊症と思われるのが嫌だという人は、受診されない方がよいでしょう。本当に子どもがほしい、と困っていて、不妊治療をしたい、という人を受け入れていきたいと考えています。

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不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。