不妊原因には、色々なものがあるようです。
今回は、『セントロメア抗体』…あまり聞きなれない名前ですね。
そんな中でも、何か打開策はあるのでしょうか?
浅田先生がお答えします!

治療に希望が持てず何か効果がある方法はないのか教えて欲しいで
特別なよい方法があれば広く行われているはずですが、いまだ見つかっていないのが現状です。
抗セントロメア抗体があると、卵の成熟率が悪くなったり、受精しても多核が増えたり、ということがあるため、抗セントロメア抗体に詳しいクリニックを選ぶことが、まず大切です。
卵は採れればよい、という訳ではありません。成熟度のよい卵を採らないと、その後の受精率も妊娠率も悪くなるため、きちんと成熟度にこだわった採卵・卵巣刺激をしているクリニックを選ぶことが、大事な要素です。その上で、たくさん卵が採れれば、PGT-Aで正倍数性の胚を検査し移植する、というのが治療の王道です。それ以外によい方法はありません。
ただ、採卵/卵巣刺激/培養技術、抗セントロメア抗体の評価、というのはクリニックによって違います。抗セントロメア抗体が陽性であるなら、その抗体価も知りたいところです。
42歳で抗セントロメア抗体があると、正常な受精卵はできにくいですが、正常な受精卵であれば、年齢なりの妊娠率が出て、赤ちゃんを設けている人がたくさんいます。
6年以上も治療してきたのならば、嫌になるのは当たり前だと思います。結果が出なければどんどんクリニックを変わるべき、というのを私からの一番のアドバイス、としたいと思います。