コロナワクチン接種後の妊活について~浅田先生

コロナ影響が大きいここ最近。ワクチンと妊活の関係について気になる方も多いはず。

そのあたりを浅田先生に伺ってきました。

 

浅田 義正 先生名古屋大学医学部卒業。1993 年、米国初の体外受精専門施設に留学し、主に顕微授精を研究。帰国後、日本初の精巣精子を用いた顕微授精による妊娠例を報告。現在、愛知県の勝川、名古屋駅前のほか、昨年5月には東京・品川駅前にもクリニックを開院。
コービーさん(37歳)医療従事者の為、5/21にコロナワクチン2回目を接種します。その後の妊活は、すぐに行ってもいい でしょうか?5/21が生理後11日目の為、タイミングを取り始めようと思っています。よろしくお願い致 します。

私は、新型コロナウイルスワクチンは接種したほうがよいと考えています。

日本よりも早くワクチン接種を開始した国々で、妊婦に接種して悪影響が出たという報告は、見ていません。

アメリカ生殖医学会ASRMは、新型コロナウイルスパンデミックに対して、定期的に見解を発表していますが、今年の1月頃の発表では

「妊娠を希望している人、妊娠している人に対して、新型コロナウイルスワクチンを摂取することを拒否する理由はない。誰にとってもメリットがある。逆に、新型コロナウイルス蔓延等の重篤なリスクを考えれば、誰でも接種すべきである」

という見解でした。

その後も、アメリカやイギリスでワクチン接種を行っていますが、妊婦に悪影響を与えたという報告は発表されていません。

新型コロナウイルス感染による、妊娠中の症状は中国やその他の国から報告されていますが、例えば風疹やジカウイルスにように胎児に対して悪影響を与えるという報告はありません。ただこの報告は、妊娠後期に感染したという報告が多いため、妊娠初期に感染したというデータはまだ少ない状況です。しかし、風疹やジカウイルスに感染したような症状はないだろう、と考えられています。

新型コロナウイルスワクチン接種のメリットは、接種しないメリットを遥に上回る

メリットがあると思いますので、ワクチン接種をしても安心して不妊治療を行って頂きたいと思います。

>全記事、不妊治療専門医による医師監修

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