冷え性改善も一つの手段。 普段の生活を整える工夫を!

「冷え性」と不妊の関係は、どのくらいあるのでしょうか?「冷え性を改善すれば、何かが変わる可能性はある」。

でも、あまりストイックになるのもかえってよくない?

冷え性改善の心構えについて、内田クリニックの内田先生にお話を伺いました。

内田 昭弘 先生 島根医科大学医学部卒業。同大学の体外受精チームの一員として、1987年、 島根県の体外受精による初の赤ちゃん誕生に携わる。1997年に内田クリニック 開業。生殖医療中心の婦人科、奥様が副院長を務める内科、大阪より月1回 来院の荒木先生による心理カウンセリングとサポート体制が充実している。

ドクターアドバイス

神経質になり過ぎず、少しずつ継続しましょう
・ 生活のなかにウォーキングなどの運動を
・ 魚や肉の高たんぱく質の食事を3食きちんと
・ エアコンの温度設定に注意(室温と外気温の温度差に気をつける)

・ 体に合った漢方薬で血流を変えていく

冷え性だからといって、 あまり神経質にならないで

僕のスタンスとしては、「あまり神経質にならないでね」という感じです。なぜかというと、冷え性の人でも多くの人が妊娠しているから。そこを忘れないほうがいいですね。女性は冷え性の方が大半なので、ベースになる普段の生活を整えるところから気づいてもらい、それに何が足りていないかを提案する程度です。サプリメントなどを使うにしても生活を見直すにしても、入り込み過ぎるのはかえって心配ですね。

たとえば、筋肉が増えると基礎代謝が上がり、冷え性の改善につながるといいます。それを伝えると、患者さんはストイックに運動をして筋肉量を増やそうとします。どこまで鍛えるといいのかという話になるので、あまりそこに固執しないほうがいいと思います。普段の生活のなかで、ちょっとウォーキングとかを増やしてみる程度ですね。

また、栄養価の高い食べ物が冷え性の改善になるといわれています。魚や肉の高たんぱく質の食事を 3 食きちんととることは、健康を維持するうえでも当たり前のこと。朝、もしくは昼の食事を抜くとか、まとめて食べることはしないほうがいいですね。

現代は空調設備が整っていて、夏は特に室内と室外の温度差が激しく、数十年前とは明らかに違う環境にあり、体がその調整に追い付かなくなっていると思われます。冷え性も自律神経失調症に入るので、環境にうまい具合に対応できないと体温調節がしづらく、低体温になる人があるかもしれません。エアコンを効かせ過ぎないとかも気をつけたいですね。

冷え性になる人の傾向と 漢方薬による対処

甲状腺ホルモンの分泌が足りない人は、甲状腺機能の低下により新陳代謝が低下し、全身の熱の産生が減るため、寒さに弱くなります。どちらかといえば、血流が悪く、虚弱なタイプの人が冷え性を抱えているだろうな、というところはあります。

そういう方には、漢方薬をおすすめしています。漢方薬は、基本的に血流を変えていこうという目的があるので、服用することで次に使う薬の効果が変わってくるかもしれないという伝え方をしています。いろいろな種類があるので、自分に合うもので続けながらちょっとずつ変わっていければいいのではないでしょうか。とりあえず冷え性が改善できれば、何かが変わる可能性がありますから。

しかし、残念ながらそれだけでは妊娠にはつながりません。冷え性だけにこだわらないほうがいいというのは、そこにあるのです。

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不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。