胚培養士

卵を熟知している胚培養士の 意見は治療の貴重な参考に

患者さんの大切な検体をお預かりし、日夜、受 精卵と真剣に向き合っている胚培養士。

大島ク リニックでは卵のスペシャリストである彼女たち を信頼し、その意見は受精方法の選択など治 療方針にも大きく反映されています。

1年目は先輩の厳しい 指導で技術習得の鍛錬を

胚培養士は患者さまからお預かりした大切な卵子や精子、受精卵を扱う仕事。不妊治療において重要なポジションなので、技術を習得するために、ラボに入ったら一人前になれるよう精一杯努力をしてほしいと伝えています。

当院では新人はチーフではなく、すぐ上の先輩に指導させるようにしています。まだ新鮮な目線がありますし、指導することでその胚培養士に責任感も生まれる。みんな必死で頑張って、夜遅くまで手技などを練習しています。

培養については胚培養士を信頼し、医師はとにかくよい卵をつくることに集中。受精卵の成長過程を日夜観察しているのは胚培養士ですから、受精方法などに関しては彼女たちの意見を聞いて、ベストな形で治療をするようにしています。

大島 隆史 先生 自治医科大学卒業。1982年、新潟大学医学部産科婦人科学教 室入局。産婦人科医として3年間研修後、県内の地域病院の1人 医長として4年間勤務。1992年、新潟大学医学部において医学博 士号を授与される。新潟県立がんセンター新潟病院、新潟県立中央 病院勤務を経て、1999年、大島クリニックを開設、院長に就任。

培養士になったきっかけを 聞かせてください。

実は私も妹も両親が受けた不妊治療によ り生まれました。小さな頃から母に不妊治 療の大変さや、どのような技術で治療した のかを聞かされていて、その時、初めて胚 培養士の存在を知りました。

また、小学生の頃から顕微鏡を覗くなど 生物や科学への関心が高く、大学で胚培養 士に関する具体的な内容を聞き、天職だと 思って目指すことになりました。

胚培養士がいなかったら、私はこの世に 生まれていなかったかもしれません。今は、 母と同じように不妊に悩んでいる方のため に尽力してお子さんに会わせてあげること が、この世に生を受けた私の使命だと思っ ています。

精子や胚を観察している時は、 何をチェックしていますか。

精子は元気にまっすぐ動いているか、形 が異常ではないか、胚は正常に受精してい るか、また、どのように分割しているか、 分割時間はどうかなど、細かく観察してい ます。

以前はタイミングをみて、受精卵を培養 器から出して顕微鏡下で観察していました が、その方法だと断片的にしか情報を得る ことができませんでした。現在、当院では タイムラプスを導入しているので、環境を よい状態に保ったまま、すべての過程を記 録して観察することができます。胚培養士 の経験や観察眼はもちろん、最新の優れた 機器を取り入れることもラボにとって重要 だと思います。

患者さまへのメッセージを お願いします。

ラボでは採卵後から、不妊治療の最終過程 である移植直前まで担当させていただいてい ます。ずっと受精卵の成長過程を見ている と、いつの間にか自分の子どものような感覚 に。よい結果の時も、悪い結果の時も患者さ まと同じ気持ちで寄り添い、作業に向き合っ ています。

胚培養士の鍛錬に終わりはなく、新しい治 療の情報が届けばそれを精査、吸収。つねに ベストな形で治療を行っています。

当院では患者さまと直接会ってお話しする 機会はあまりないのですが、患者さま全員が 笑顔で赤ちゃんを迎えられるように陰ながら 全力でサポートしています。どうぞ安心して お任せください。

富井あいさん 安全性にもこだわり質の高いラボに整備 。クリーンルームにエアシャワーなど、本格的にラボ を導入した時から、安全な環境作りにも考慮。タイ ムラプスなど最新の機器も積極的に導入し、より妊 娠に近づく工夫をしています。

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