40 代で始める不妊治療

結婚のタイミングや仕事の都合な ど、さまざまな理由で40代から不 妊治療を始める人も少なくありませ ん。

一方で、40代から始める不妊 治療には40代なりの知識があった ほうがいいそうです。

福井ウィメン ズクリニックの福井先生にその心構 えについてお聞きしました。

ドクターアドバイス

漫然と治療を続けるのが 一番よくないです。まずは 現実を知り、早めのステッ プアップを考えましょう。

福井 敬介 先生 1989年、日本大学医学部卒業。卒業と同時に愛媛大学産科婦人 科に入局、愛媛大学大学院医学専攻科修了。2000年愛媛大学 産科婦人科学助教授。2001 年、「高度な生殖医療をより身近な医 療として不妊カップルに提供したい」と、福井ウィメンズクリニックを開 設する。夏号の取材でジムに通い始めたことを話されていた福井先生。 その後、見事ダイエットに成功しました。「まずは3カ月と決めてジムに 通いました。何事も期限を決めるのは大事なことですね」と先生。

最初の心構えで 大切なことは?

当クリニックでも 40 代から不 妊治療を始める方は多いです。多 くの方は、事前にある程度の知識 を得てから来られますが、なかに は「治療をすればいずれ妊娠でき るだろう」とのんびり構えている 方もいます。しかし、漫然と治療 をすることはおすすめしません。
40 代からの不妊治療は、計画性と スピードが大切ですから。

私はまず最初に 40 代の不妊治 療における現実を説明していま す。全国平均と当クリニックに おける妊娠のデータをお見せすることで、皆さんの意識が変わ ることが多いですね。現実を知っ ていれば、いつまで治療を続け るか、治療はどの段階まで進む か、といった計画を立てて治療 を始めることができます。

不妊治療の後には 高齢出産の現実も

高齢で妊娠するということは、 高齢で出産するということです から、妊娠できても 40 代で出産す ることのリスクについても考え たうえで挑んでほしいと思いま す。当クリニックの場合は、不妊 治療だけでなく産科もあります
ので、特にそのあたりも一緒に考 えていきたいと思います。

一般的に 35 歳以上の出産は高 齢出産と言われます。地域や規模 によっては、高齢出産を断る病院 もあるかもしれません。しかし、 断られたからといって落ちこむ 必要はありませんよ。高齢出産に は妊娠高血圧症候群の発症率が 上がるなど、さまざまな影響があ りますし、妊娠後期に前置胎盤に なる危険性もあります。前置胎盤 になると帝王切開となり輸血な どで母体への負担が大きくなり ます。また、流産や早産のリスク も高まります。

リスクに対応できる設備が 整った病院ならいいのですが、対応できない病院もあります。そ のあたりをわかったうえで断っ ているだけのことですから、逆 にちゃんとしている病院といえ るでしょう。ですから、高齢出 産に対応できる設備の整った病 院を探せばいいと思いますよ。

妊娠が目標ではない。 出産後をイメージして

不妊治療をしていると、どうし ても妊娠することが目標になって しまいます。ですが、妊娠したら 高齢出産を乗り越えなければいけ ませんし、出産後には高齢育児が 待っています。仕事と育児の両立 や、子どもの将来など、出産後の こともイメージしながら不妊治療 を進めるのが理想的ですね。また、 リスクに怯えてばかりでも仕方な いので、できるだけいいコンディ ションを整えることも大切です。十 分な睡眠や塩分を控えた食事など の生活習慣にも気をつけましょう。

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不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。