排卵誘発剤の HCGは、 体に悪影響があるって 本当ですか?

おなかがジンジンして。私は出血が……。 吐き気や下痢が続くのだけれど。などなど、 ジネコには、HCG注射に関する質問の投稿がたくさん寄せられます。 HCGは体によくないというウワサもあったりなかったり。 いったいホントのところはどうなの? 浅田義正先生、教えてください!

浅田義正先生 A 型、かに座、カピバラ好き。一時は100kg 近くあった 体重を25kgも落として、スリムな体型を維持する浅田先 生。実は、脱いだらもっとスゴイというウワサが・・・・・・。そ のヒミツはキャベツと加圧トレーニングなのだとか。6つ に割れ始めてきたという腹筋の進化が楽しみです!
ミカンさん(会社員・32歳) からの投稿   Q.今日でHCG注射をして5日目、おなかは妊婦さんのように膨れています。人に見せたら驚 くであろうくらいは腫れています。先生から異常が出たら連絡するようにと言われているの ですが、これは異常なんでしょうか
先生、受付にある質問ノートの量がハンパじゃありません!

「あれはみなさんの声の集大成。さまざまな意見や質問が寄せられます。みなさんが何を求めているのかを知る貴重な資料、私の財産です」

それにしても、治療の具体的な質問からスタッフの対応、スリッパなど備品に関することまで、とても幅広い意見が集まっていますね。そのすべてに先生が丁寧に答えていらっしゃるので驚きました。

この中には、排卵誘発剤HCGの不安を訴えているものもありました。同じような質問が、ジネコにもたくさん寄せられているんです。この投稿を見てください。

HCGについて

「HCGの副作用を心配なさっているんですね?」

はい。ミカンさんは、HCG注射の後、おなかがパンパンになって、便秘もひどいと。
「HCGは排卵をうながし、卵巣に作用して黄体ホルモンを出させます。黄体ホルモンは、受精卵を迎え入れるために、子宮の収縮を抑える作用があるのですが、同時に胃や腸の運動も抑える。だから便秘になりがちです」
それは、やっぱりHCGの副作用ということですか?

「まず副作用というのは、使用法や量を守っても起きる、有害な作用ということなんですね。その意味では、HCGに副作用はありせん。だってね、HCGは、妊娠すると、体からものすごくたくさん出るんです。注射の何千倍もの量ですよ。もしも、HCGが有害だったら、妊娠中、みんな大変なことになってしまう」

なるほど……HCG自体が有害なわけではないと。

「ええ。黄体ホルモンが増えて、一時的に妊娠状態に近くなるための影響です。妊娠というのは、実際、体にとても負担をかけ、不調もいろいろ起きる。でも、ホルモンのせいもあり、気分はハイなので、調子の悪さが案外気にならない。その妊娠と同じような状態になり、そこに生理がきたりすると、がっかりして、上がった気持ちがドーンと落ちる。黄体ホルモンが急に減って、便秘が下痢になったりもする。精神的なこともあり、体の変調が、何倍にも増幅されて感じてしまうのです」

卵巣はなぜ腫れる?

では、卵巣が腫れるというのは、どうしてなんですか?
「普段排卵しない人が、HCGでしっかり排卵すると、卵巣の壁が破れるせいで、ジンジン痛むことがあります。刺激で腫れることもあります。しかし、異常に腫れる場合は、体質によってごくまれに起こる卵巣過剰刺激症候群(*)の可能性があるかもしれません。ミカンさんのドクターがおっしゃるように、すぐにクリニックで診てもらってください。放っておくと脳梗塞や心筋梗塞になる危険性もあります。とにかく不安なことがあれば、なんでもドクターに相談することが大事です」

ミカンさんも、この投稿の後、病院へ行き、問題ない範囲と言われ、ほっとしたようです。

「専門のドクターのもとで、きちんと処方されるHCGが、身体に悪影響を及ぼすことはありませんから、安心してくださいね」

*一部の排卵誘発剤で、 卵巣が腫れる、腹水・胸 水がたまる、血液がドロ ドロになるなどの状態に なることがあります。卵 胞は育つが排卵されず、 卵巣にたまっていく多嚢 胞性卵巣症候群の人がな りやすいといわれます。

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不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。