【Q&A】夫の発熱後、採卵は延期すべき?~寺井先生【医師監修】

りんさん(31歳)

第一子を無頭蓋症で中期中絶しました。心身の回復を待ち、3月の採卵を目指していましたが、夫が発熱を伴う体調不良(1月下旬に胃腸炎のため発熱し一晩38〜39度台、翌日は解熱剤を使用し38度台、3日目に37度台。この期間を含め1週間ほど体調を崩して食事が取れない、下痢や嘔吐)がありました。

発熱や体調不良があると精子への影響があるとネットで見かけましたが、3月の採卵(発熱から約2ヶ月後)への影響はどの程度考えられますか?延期を検討すべきですか?おそらく今までの所見から顕微授精になると思います。
主治医の先生からは明確なエビデンスがあるわけでもないので、希望次第、時期は任せるという回答でした。
体調不良の影響が少ないのであれば3月に採卵したいと思いますが、前回の妊娠が先天性異常だったこともあり、染色体や先天性の異常が起きる可能性が高まるのであれば時期を延期するべきでしょうか。
延期すべき場合どの程度の期間をあけるのがいいでしょうか。ご意見いただきたいです。

泌尿器と男性不妊のクリニックの寺井先生に聞いてきました

【医師監修】泌尿器と男性不妊のクリニック 寺井一隆 先生 
2002年順天堂大学医学部卒。杉山産婦人科の生殖医療科(新宿)などへの勤務を経て、2022年4月に泌尿器と男性不妊のクリニックを開院し、院長に就任。全国でわずかしかいない泌尿器科の男性不妊専門医として多くの不妊に悩む男性患者さんの気持ちを汲み取った診察を行う。日本生殖医学会生殖医療専門医。

※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。

精液所見と発熱の関係についてはこれまで幾つかの論文が発表されておりますので、その論文を参考にお答えいたします。

主な悪化する指標は、精子濃度、精子運動率、精子正常形態率、精子DNA断片化(DFI)です。悪化のピークは発熱から約2〜4週間後です。回復までの期間は約72〜90日とされています。

以上のことより、精子のことだけを考えれば解熱後90日程度は精子の状態が良くないことが考えられますので、採卵は3ヶ月ほど待った方が良いと考えることができます。ただし、婦人科の先生とよく相談することが必要です。

 

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