毎日数分、自分をいたわる時間を
経絡リンパマッサージで代謝アップ
代謝を上げるにはリンパマッサージも有効です。セルフマッサージの方法を銀座ナチュラルタイム本院院長の前田恵先生に聞きました。

鍼灸マッサージ師国家資格。鍼灸マッサージ教員資格。経絡リンパマッサージ協会認定インストラクター。
渡辺佳子総院長に師事し、経絡リンパマッサージを主軸とした施術を行う。自身の妊活経験を活かし、妊活中の方や女性特有の不調に寄り添う、丁寧で温かな治療を心がけている。
セルフマッサージで心身を整える
妊活には、体の健康だけでなく心を整えることが大切です。とくに夏は、冷房による冷えや生活リズムの乱れから、自律神経が乱れやすく、心と体のバランスを崩しがちです。だからこそ、季節に左右されずに自分を整えるセルフケアの習慣が重要になります。
経絡リンパマッサージは東洋医学の「経絡( けいらく)」と、西洋医学の「リンパ」の流れにアプローチする手法です。経絡とはエネルギーの通り道です。東洋医学では不調のある部分だけではなく、全身のバランスを整えていきます。また、リンパは老廃物の排出や免疫機能を担いますので、流れを整えることで、冷えやむくみの改善だけでなく、代謝の向上にもつながります。
さらに、自分の手で体に触れることにも意味があります。皮膚へのやさしい刺激にはリラックス効果があるといわれています。このようなセルフケアの時間をもつことは、心を穏やかに保つうえでも大切です。
マッサージを行う際は、足先や手先といった体の末端から求心性に流すことを意識しましょう。強く行うのではなく、手のひらを密着させて、やさしくさするように行うのがポイントです。とくにベストタイミングは、体が温まっているお風呂上がり。血流がよくなっている状態で行うことで、より高い効果が期待できます。ただし、食後2時間以内や飲酒後、体調がすぐれないときは避けてください。
代謝が良くなると、栄養や酸素が体のすみずみまで届きやすくなり、体内のさまざまな働きも活発になります。これは妊活において非常に重要な要素です。つまり、マッサージによって心身の巡りを整えることは、妊活を支える体を土台から作ることでもあるのです。
マッサージは数分でも毎日続けることが大切です。体の声に耳を傾けながら自分自身をいたわる時間をつくることは、妊活において大きな意味を持ちます。経絡リンパマッサージを日々の習慣として取り入れ、心と体の両面から、健やかな状態を育んでいきましょう。