相談者:りおさん(31歳)4回目の移植にあたり、胚盤胞2個移植と二段階胚移植のどちらを選ぶべきか迷っています。 妊娠率やリスクを考慮した場合、どちらがよいでしょうか?
【医師監修】高橋ウイメンズクリニック 高橋 敬一 先生
金沢大学医学部卒業。国立病院医療センター(現・国立国際医療研究センター)、虎の門病院を経て米国ワシントン大学に留学。1996年虎の門病院に復帰した後、1999年千葉市に不妊治療専門『高橋ウイメンズクリニック』を開院。2014年ベストドクター認定(ベストドクターズ社)。2022年10月に開院から累計で妊娠2万例を達成する。
金沢大学医学部卒業。国立病院医療センター(現・国立国際医療研究センター)、虎の門病院を経て米国ワシントン大学に留学。1996年虎の門病院に復帰した後、1999年千葉市に不妊治療専門『高橋ウイメンズクリニック』を開院。2014年ベストドクター認定(ベストドクターズ社)。2022年10月に開院から累計で妊娠2万例を達成する。
高橋先生●胚盤胞2個移植は、妊娠率が二段階胚移植よりも高いですが、多胎妊娠のリスクも高まります。多胎妊娠になると、妊娠中の合併症や事故の確率が 5 倍に上がってしまいます。
一方で、二段階胚移植は、妊娠率が胚盤胞1個移植よりも上がる一方、多胎妊娠の確率は抑えられます。どちらが適しているかについては、妊娠率を優先するのか、多胎妊娠のリスクを避けるのかという点で、主治医とよく相談することが大切です。
なお、二段階胚移植や多胎妊娠のリスクのない SEET 法は先進医療ですので、保険と併用しての自費診療が受けられます。このような制度的なことも事前に確認しておきましょう。
動画で解説!
「子宮内膜異型増殖症の影響を抑える治療法」
「移植失敗が続く中、ほかに必要な検査は?」