【Q&A】ラクトバチルス0%で抗菌薬を服用中です〜佐藤幸保先生【医師監修】

もりさん(34歳)

子宮内フローラ検査の結果、ラクトバチルス0%という結果でした。医師からは「子宮内膜炎の可能性がある」と言われました。
現在抗菌薬で治療中ですが、治療後は再発しないようにしたいです。
子宮内の状態を良好に保つためには、日常生活や食事などで、どのような事に気をつければ良いでしょうか?

ハシイ産婦人科の佐藤幸保先生に伺いました。

【医師監修】ハシイ産婦人科 佐藤幸保 先生
京都大学医学部附属病院および高松赤十字病院で体外受精など生殖医療を担当。患者さんそれぞれのニーズに応じて、個別化した不妊診療を提供することをモットーにしている。
資格:産婦人科専門医、生殖医療専門医、周産期専門医・臨床遺伝専門医
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。

■もりさんの検査・治療データを見て何か気になるところはありますか?

・25-ヒドロキシビタミンD 13.7ng/mL:ビタミンD欠乏の状態ですので、サプリメント補充や一時的なビタミンD製剤の内服を行ったほうがいいでしょう。
・ラクトバチルス0%、悪玉菌がほとんど:慢性子宮内膜炎で間違いないでしょう。すでに開始しておられるように、胚移植前の抗菌薬内服とラクトフェリンとプロバイオティクスのサプリメント摂取がよいと考えます。

■現在、抗菌薬で子宮内膜炎の治療中とのことです。子宮内膜炎は妊娠にどのような影響がありますか?

受精卵の着床不全の原因となる可能性が報告されており、私自身の経験でもそのように感じております。

■ラクトバチルス0%という結果に基づき、先生のクリニックではどのような治療方針を提案されますか?

私のクリニックでも胚移植前の抗菌薬内服とラクトフェリンとプロバイオティクスのサプリメント摂取をお勧めします。

■子宮内の状態を良好に保つためのライフスタイルや食事習慣について、具体的なアドバイスをお願いします。

ストレスの少ない生活を送るくらいでしょうか。ラクトフェリンとプロバイオティクスのサプリメントの摂取以外には思いつきません。

>全記事、不妊治療専門医による医師監修

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