【Q&A】タイミング法を続けてても妊娠できない~北村先生【医師監修】

しほさん (31歳)
2年間タイミング法を試しても、なかなか妊娠できません。
不妊検査を行った結果、夫婦ともにほとんど異常はなかったのですが、プロラクチンが1回目は200台、2回目は29でした。
排卵、月経は周期的に問題ありません。
プロラクチンはストレスで高くなる事はあるのでしょうか?
またプロラクチンが高いために受精や着床に至らないのでしょうか?

北村 誠司 先生に聞いてみました。

【医師監修】明大前アートクリニック 北村 誠司 先生
1987年慶應義塾大学医学部卒業。2008年荻窪病院虹クリニックを開設。退職後、2018年明大前アートクリニックを開設。1989年からIVF及び内視鏡下手術に従事。子宮鏡下手術による胚移植の改善、腹腔鏡下手術による子宮筋腫、内膜症の解消、改善を積極的に図って来ました。体外受精での妊娠困難症例に対しても新しい治療法を取り入れています。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
タイミング法を2年間行っても結果が出ていなければ、今後もタイミング法で妊娠することはまず無いと考えられます。
フーナー検査をやっていなければ、人工授精で妊娠する可能性もあるかもしれません。
受けていれば、体外受精に進む必要があります。

プロラクチンが高くなる原因としては、下垂体腺腫/薬剤性/甲状腺機能障害、妊娠、授乳、乳房刺激によって上昇するほか、睡眠や運動、食事(飲水含む)、精神的ストレスも原因になります。
プロラクチンが高い場合、100以上であれば下垂体腺腫を調べる為に頭部MRI検査を念の為、行います。

異常が無ければ、カバサールを内服します。
少し高値であって乳汁分泌も無く、生理不順が無ければ、カバサールを飲まずにそのまま様子を見ることもあります。
>全記事、不妊治療専門医による医師監修

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