【Q&A】薬とサプリの飲み合わせについて~藤井 治子 先生【医師監修】

もなかさん(33歳)

①薬とサプリの飲み合わせについて気になっています。
【薬】
半夏厚朴湯、当帰芍薬散、柴苓湯 バファリン配合錠A81(排卵後から生理まで)
【サプリ】
プロバイオティクス、ラクトバチルス菌含有サプリメント、ビタミンD、葉酸、DHEA、DHA・EPA、PQQ・コエンザイムQ10、マルチビタミンの飲み合わせは大丈夫ですか?
②子宮内フローラでラクトバチルスが0という結果が出ました。改善するためにプロバイオティクスとラクトバチルス菌含有サプリメントを飲んでいます。この飲み合わせは大丈夫ですか?プロバイオティクスとラクトフェリンの飲み合わせの方がいいですか?

ハシイ産婦人科の藤井 治子 先生に伺いました。

【医師監修】ハシイ産婦人科 藤井 治子 先生 女性医師ならではの視点で、産科・婦人科の一般診療はもちろん、女性特有の体の変化や心の精神症状などを総合的に診療している。「不安なこと、心配なことがあれば気軽にご相談ください」

資格:日本産婦人科専門医・日本抗加齢医学会専門医・母体保護法指定医・国際認定ラクテーション・コンサルタント、臨床分子栄養医学研究会認定医
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
1  漢方等の処方薬と、サプリメント類を併用することに支障はありません。必須栄養素は、むしろマルチで摂取する方が協働するため、より効果が期待できます。サプリメントの効果は量依存性で、推奨量ではなく個々の最適量を摂取する必要があります。現在服用されているサプリメントが、最適量に近い容量を含み、添加物や基剤カプセルなどもよく吟味されているならば、同時摂取は問題ないでしょう。
しかし、厚労省の調査によると市販されているサプリメントの大半は良質とは言えないのが現状であり、不十分な用量のものを多数摂取することによる健康被害も念頭にはおくべきです。葉酸については合成葉酸の過剰摂取は天然型の利用効率を低下させる可能性も示唆されていますので、サプリメントの組成と用量には注意してお選びください。
2 子宮内フローラの改善のためには腸内フローラの改善が重要です。腸内環境の改善には、ラクトフェリンのように善玉菌の生育を支えるプレバイオティクスと善玉菌そのものであるプロバイオティクスがともに大切です。それぞれ注目を浴びていますが、腸内環境の改善には食事内容の見直しが何よりも大切です。善玉菌の餌になる食物繊維とオリゴ糖を十分摂取し、小麦粉と乳製品、精製糖、加工食品を控えることはより効果的です。
また、プロバイオティクスは単一菌のみを摂取しても腸にはなかなか生着しないことが昨今知られてきました。効果的なプロバイオティクスを選ぶには、含有菌の量と質が腸まで届くものかどうかの吟味は必要かもしれません。
>全記事、不妊治療専門医による医師監修

全記事、不妊治療専門医による医師監修

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