【Q&A】移植後の生理後に不調~政井先生

政井先生にお聞きしました。

佐久平エンゼルクリニック 政井 哲兵 先生
鹿児島大学医学部卒業。東京都立府中病院、日本赤十字医 療センター、佐久市立国保浅間総合病院、高崎ARTクリニック 勤務を経て、2014年に佐久平エンゼルクリニックを開院。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください 

いなみんさん(43歳)

胚移植の後の生理後に必ず膣炎を起こし、かかりつけの婦人科を受診して薬をもらっています。
体外受精や凍結胚の移植などで薬を使うと、膣炎を起こしやすくなるのでしょうか?
幸い、カンジタだったり、ちょっとした膣炎で感染症ではないようなのですが、通ってる不妊治療の病院は生殖医療専門で遠いので、膣の痒みやおりものの不調はかかりつけの婦人科に行っています。
まず、通常の状態では胚移植後に必ず膣炎を起こすということはあり得ないですし、当院でもこれまでそのような方は経験しておりません。
そうするとやはり何かしら原因があるように思われます。

抗生剤を使うことでよくカンジダ膣炎を起こす方がおられますが、今回のケースでの膣炎はカンジダによる膣炎になりますでしょうか
抗生剤を服用すると、抗生剤に感受性のある細菌が死滅しますが、カンジダなどの抗生剤が効かない菌類は生き残ります。

例えば、移植の後にルーチンで抗生剤が出されているような状況がもしあれば、これが原因である可能性があるかもしれませんが、いかがでしょうか??
(施設の考えた方により、採卵や移植の後に感染予防で抗生剤を出すようなところもあるという風に聞いたことがあります)

また、凍結胚の移植では、黄体ホルモンの膣坐薬を使うケースが多いと思いますが、時々、膣坐薬によっておりものが増えることでおりものかぶれのような状況になる方がおられます。(これは時々当院でも経験しています)
本来的な意味での感染による膣炎ではありませんので、当院の場合は陰部を清潔に保ったり場合によってはかぶれやすいナプキンを変えたりなどで対応していただいていますが、それでも改善しなかったり、患者様の不便が強い場合には、黄体ホルモンの投与法を膣剤から内服や注射剤へ変更したりして対応しています。

今回のケースでは、不妊治療をされているクリニックさんとは別の婦人科さんで対応をされているとのことですので、施設ごとの先生の考え方の違い(一方は不妊専門、一方は不妊専門外)によって効果的な対応の機会が損なわれている可能性も考えられるため、毎回移植の後に同じような状況になるということであれば、一度不妊治療を受けていらっしゃる先生の方へ見解を伺ってみて対応を考えていただくということを考えてもよいかと思います。
(いただいた情報からは上記の可能性を考慮しましたが、実際に治療を担当されている先生からはまた別の見解が得られる可能性もあるかもしれません)

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不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。