流産をしたとき、仕事などのストレスが影響しているのでは?と思う方もいるかもしれません。
関係性はどうなのでしょうか?
滝口修司先生に聞いてみました。
滝口修司先生 山口大学医学部医学科卒業。山口大学医学部附属病院、済生会山口総合病院、正岡病院などの勤務を経て、2012年より浅田レディースクリニックに勤務。2017年1月、故郷・広島の玄関口である広島駅前に「IVFクリニックひろしま」を開院。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
りーしゃんさん(32歳)
10月に凍結胚移植をして、先日切迫流産と診断され、自宅安静後2日くらいで2回目は流産をしました。
今までに4回移植しており、今回で5回目です。
職業は看護師をしていて、職業柄身体への負担が大きい仕事です。
仕事では身体への負担が流産を誘発してしまったのでは、と思っており、休職や勤務時間の短縮を検討しようかと思っています。
何事も絶対大丈夫とは言えないと思いますが、
仕事のペースを落とすことで妊娠継続が出来る可能性はありますか?
過去2回の流産を経験されて、とてもご不安だと思います。 不安を排除するためにも、 職場の上司や同僚からの理解が得られるならば、 仕事のペースを落とすことを試みてもよいと思います。
しかし、一般的に反復流産の4大原因は、抗リン脂質抗体症候群、 子宮形態異常、夫婦染色体異常、胎児染色体異常の反復、 とされています。つまり、 安静で予防できるものではないと思われますので、 休職や時短勤務に固執する必要はないのではないかと思います。
上記の4点を含めて、種々の不育症検査を受けておられるならば、 不必要な心配はなさらずに、赤ちゃんとご自身とを信じて、 ゆったりと日常生活をお過ごしになるだけでよいのではないかと思 います。
もし、 万一今回の妊娠が再び流産に至るようなことがあったならば、 ぜひ流産絨毛染色体検査をお受けになり、 次のご妊娠に向けての対策を担当医の先生とご検討いただければと 思います。
どうぞ、何があっても諦めずに、頑張ってください。