【Q&A】20代で低AMH。精子運動率も考慮したステップアップについて〜高橋 敬一先生【医師監修】

ひなちゃんさん(27歳)

6月上旬に人工授精を受けました。
AMHが低く、夫の精子の運動率なども良くはないので、ステップアップを予定しています。
低AMHや精子の状態から、我々夫婦には体外受精顕微授精のどちらが最適な判断だと思われますか?

高橋ウイメンズクリニックの高橋 敬一先生に伺いました。

【医師監修】高橋ウイメンズクリニック 高橋 敬一 先生
金沢大学医学部卒業。国立病院医療センター(現・国立国際医療研究センター)、虎の門病院を経て米国ワシントン大学に留学。1996年虎の門病院に復帰した後、1999年千葉市に不妊治療専門『高橋ウイメンズクリニック』を開院。2014年ベストドクター認定(ベストドクターズ社)。2022年10月に開院から累計で妊娠2万例を達成する。

※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。

27歳でAMH 0.12とは、とても驚かれたと思います。
ただし、AMHは卵子の「数の目安」であり、卵子の「質」を示す検査ではありません。卵の質は27歳相当ですので、卵子の質には期待できます。一方で、AMHがかなり低いため、早めに体外受精へステップアップすることをお勧めいたします。成功率(妊娠率)を左右する要因は、年齢、採卵数、受精数、胚盤胞まで進むかどうか、移植できる胚ができるかどうかです。AMHは低く、採卵数は少ない予想ですが、27歳という年齢は卵子や胚の質には有利です。

体外受精か顕微授精かは、本来は精子の状態によります。一般的には、顕微授精は「体外受精より妊娠率を必ず上げる方法」ではなく、主に受精障害を避けるための方法です。精子所見が不良、過去に受精しなかった、という状況では顕微授精が選択されます。

低AMHの誘発方法は、事前に決めつけることは困難です。基本は低刺激の可能性が高いですが、人間の体はいつも一定、ではありません。
月経開始時の胞状卵胞数が少ないならばクロミフェンやレトロゾールを使う方法などをとり、もし卵胞数が多めならば高刺激をしてみる判断も良いと思います。
年齢が若いので、胚が得られれば妊娠の可能性は十分ありますよ。

精子側については、喫煙、肥満、飲酒、睡眠不足、などの改善を目指しましょう。必要に応じて泌尿器科受診、抗酸化サプリメント使用なども考えます。

ご不安とは思いますが、AMHは低くても27歳という年齢は大きな強みです。早めのステップアップし、胚を確保を優先する治療方針がよいと思います。

>全記事、不妊治療専門医による医師監修

全記事、不妊治療専門医による医師監修

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