【Q&A】AMHの低下に適した刺激法~川越先生【医師監修】

みーこさん(38歳)

AMHが去年は1.9でしたが、今年1.09になり、結構下がったと感じています。
このAMHにはどのような刺激法が合うのでしょうか?

山形大手町ARTクリニックの川越先生に聞いてきました。

【医師監修】山形大手町ARTクリニック川越医院 川越 淳 先生
山形大学医学部医学科卒業。同大学院医学系研究科医学専攻修了。ベイラー医科大学分子細胞生物学分野にて研究。山形大学医学部産婦人科学教室にて助教、講師を経て、川越医院の院長に。大学院時代から一貫して、女性ホルモンの受容体を介した生体に与える影響について研究。アメリカ滞在中は、女性ホルモン受容体の作用を調節する因子の研究を行う。研究成果の1つは、基礎生命研究分野のトップジャーナルに報告。日本生殖医学会認定生殖医療専門医。

※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください
●AMHが下がった理由について、考えられる要因を教えて下さい。
時間経過による影響と、月経周期内での揺らぎ、のいずれかを考えます。AMH値は、月経期間中のいつ測っても良いとされる検査で、月経周期の影響を受けない様に考えられています。しかし、AMHは卵巣の顆粒膜細胞から分泌されるタンパク質で、卵胞の発育状況等にあわせた顆粒膜細胞の状態により多少の変動をします。AMH値が下がったことは、単純に卵巣機能が悪化したと判断するものではないため、慌てずに状況や経過から判断する必要があると思います。

●低AMHに対してどの様な刺激法を提案されますか?
現在の刺激方法の詳細がわかりませんが、採卵卵子数は十分多いので、現在の刺激法を大きく変更すべきとは考えません。ただし、実際には月経開始時のホルモン値や卵巣の状態により個別に判断は必要だと思います。

●このAMH値での治療期間について、先生の見解を教えて下さい。
同様の年齢、同様の卵巣予備能だったり、もっと条件が良い場合でも、妊娠成立までに予想外の苦労をされている方はたくさんいらっしゃいます。特別長いとも短いとも言えないと思います。

●AMHに対するライフスタイルの改善方法を教えて下さい。また低AMHでも妊娠の可能性を高める方法を教えて下さい。

一番大切なのは、ご自身の治療経過を、他の方と比較しないこと、慌てないこと、だと思います。治療方法は、それまでの経過やその時の状況に応じて個別に判断されるものです。仮に結果が出なかったとしても、それまでの状況を踏まえて同じ治療を繰り返したり、工夫を加えたりするのが不妊治療です。命を授かるというのは、多くの奇跡の積み上げの結果ですので、その奇跡を待つ姿勢も大切です。
現在、多くのサプリメントや漢方薬を摂取されていますが、果たしてそれが自分に本当に必要なのか、見直してみることも必要だと思います。バランスの良い食事を摂り、適度に運動し、よく眠ること、適切な体重を維持すること、といった基本的なことも大切にして下さい。その上で、一つだけ実施を検討されると良いと思うのは、胚盤胞移植にこだわってみることです。
経過からは桑実期胚や初期胚移植を実施されている様ですが、胚盤胞までの発育を繰り返しトライしてみるのも妊娠率を上げるのには役立つかもしれません。
>全記事、不妊治療専門医による医師監修

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