【Q&A】生理前の不正出血と不妊の関係~丸田先生【医師監修】

あおさん(31歳)

昔から生理の前に不正出血が3日〜1週間ほど続き、出血量が少しずつ多くなって生理になる体質です。
今の先生からは黄体機能不全と言われ、排卵前後に毎週期オビドレル注射1回とHGC注射を2回打ち、排卵後はメドロキシプロゲステロンを12日間服用しています。服用しても生理前の不正出血は3日前後続きます。

生理前の不正出血が不妊の原因と考えられるのでしょうか?

「人工授精は6回まで実施する」と言われていますが、現段階で早くステップアップすべきでしょうか?体外受精の検討も始め不妊治療専門クリニックへの転院も考えています。

不妊の原因がよく分からないまま治療を続けています。現段階で原因は推測できますでしょうか?
妊娠できない原因を調べる検査は何があるのか教えていただきたいです。

丸田先生に聞いてきました

まるたARTクリニック 丸田 英 先生
久留米大学医学部卒業。名古屋大学医学部附属病院 産婦人科を経て、2012年3月より生殖医療専門。2020年3月、まるたARTクリニックを開業。初診から治療終了まで同じ医師が担当することにより、効率的で高い成功率が得られ、何より患者さまの安心へと繋がると考え、診療に臨んでいる。「どんな時も患者さま第一、患者さまご自身の一瞬一瞬を大切に」を目標に掲げ、不妊治療と仕事の両立に理解ある治療スケジュールを導入。また、PRP療法などの最新治療や無料託児所完備等、不妊治療の環境向上にも積極的に取り組んでいる。

※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。

女性の年齢と不妊期間、治療経過と検査異常がないことを勘案すると、今後は体外受精に進まれることを推奨します。
最初のご質問ですが、不正出血の原因にはいくつかありますが、このケースの場合、黄体機能不全を疑います。排卵後の黄体ホルモン分泌が弱いことによる不正出血です。対策としては薬剤投与を注射など強めること、排卵後に黄体サポートをすることが上げられます。頂いた情報のみで判断しますと、不妊の原因は黄体機能不全または、受精障害を疑います。

今の治療法で結果が出ないのであれば、上記原因を考慮して体外受精は有効な手段になります。
体外受精にも選択肢が様々ありますので、体外受精に入る前には精子の質やご本人様の状況、状態を確認して治療を受けられては如何でしょうか。

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