【Q&A】右の卵管が映らない…自然妊娠は難しい?~田中温先生【医師監修】

ゆかさん(35歳)

2月に卵管造影検査を行い、右側卵管の先端(卵管采の部分?)が映っておらず、左側は造影剤が腹腔内に放出されたのに対し、右側は放出されず、医師からは「造影剤のみで右側卵管閉塞の断定はできない」と言われました。
翌日CTをとったところ、左右拡散されており、医師からは「右側の卵管が細すぎて映らない場合もある」と言われました。

現在35歳で妊娠希望のため、左側にあわせてタイミングをとるか、卵管鏡をするべきか迷いがあります。
夫は「体外受精などはせず自然にまかせたい」と言っているのでタイミング法のみにかけています。
卵管鏡をすべきか否か、通水検査もしたほうがいいのか…等々他にもアドバイスお願いしたいです。
また、左側のみにあわせてタイミングをとり続けて妊娠可能かお聞きしたいです。

性病の既往歴は、10年以上前カンジタの経験があります。その他、手術や大病もないですが、10年以上前に子宮頸がん異形成になりHPVプラスから陰性になり、それ以降は問題ないです。

どうぞよろしくお願い致します。

田中先生に、お話を聞いてきました

セントマザー産婦人科医院 田中 温 先生 順天堂大学医学部卒業。膨大な数の研究と実験は毎日深夜にまで及び、1985年、ついに日本初のギフト法による男児が誕生。1990年、セントマザー産婦人科医院を開院。現在も研究と実験に精力的に取り組んでいる。日本受精着床学会副理事長。順天堂大学医学部客員教授。

※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。

CTよりも実際に卵管造影をしたときの結果の方が正確です。あなたは体外受精に早く入られる方がいいと思います。
子宮頸がん異形成とHPV陽性とは、現在の不妊症とは関係ありません。卵管の状況と年齢から直ちに体外受精に入ることをおすすめいたします。

>全記事、不妊治療専門医による医師監修

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