【Q&A】SEET法以外で受けた方がいい検査は?~福田雄介先生【医師監修】

のんびりさん (37歳)
転院後に再度保険適用で採卵を実施し、残り3回の移植予定です。
転院先の病院でSEET法を試す予定ですが、それ以外で試してみたほうが良いものはありますか?アドバイスをお願いします。

福田ウイメンズクリニックの福田先生に聞いてみました。

【医師監修】福田ウイメンズクリニック 福田 雄介 先生
東邦大学医学部卒業、東邦大学医学部大学院修了。医学博士(東邦大学 平成22年)。米国ペンシルベニア大学生物学教室留学、東邦大学医学部産婦人科学教室講師などを経て福田ウイメンズクリニック副院長に就任。日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医・指導医。日本生殖医学会認定生殖医療専門医。日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。

●のんびりさんの現状を踏まえて、先生でしたら SEET法以外の不妊治療の手法としてどのような提案をされますか?

まず、検査をされていない様なので着床の窓の検査、慢性子宮内膜炎の検査を提案します。

●SEET法と他の治療法との組み合わせや、順序、妊娠率について先生の意見をお聞かせください。

PGT-Aを試行した場合の37歳の正常胚の確率は50%程度あるので、6個実施してA判定が1個であった点は気になります。また、A判定の胚を移植したにもかかわらず着床しなかった点などから一度流産をされていますがSEET法を行い胚移植する前に、先進医療である着床の窓の検査、慢性子宮内膜炎の検査を勧めます。子宮内腔の状態、状況を確認するために子宮鏡検査をすることもお勧めします。
以上の検査で異常がなかった場合は得られたA判定の胚の確率が高くなかったことから2個胚移植も検討した方がよいと思います。

●SEET法を試すことによって可能性のあるリスクや副作用について教えてください。

SEET法のリスクとしては子宮内にカテーテルの挿入し培養液の注入することから感染が挙げられますが、起こる可能性はとても低いので心配する必要はないと思います。

>全記事、不妊治療専門医による医師監修

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