子宮腺筋症が着床に与える影響は？

厚仁病院 生殖医療部門　松山 毅彦　先生
東海大学医学部卒業。小田原市立病院産婦人科医長、東海大学付属大磯病院産婦人科勤務、永遠幸レディースクリニック副院長を経て、1996 年厚仁病院産婦人科を開設。厚仁病院理事長。日本産科婦人科学会専門医。日本生殖医学会生殖医療専門医。

松山先生●子宮腺筋症があると、子宮内の血流が悪くなり、子宮の筋肉の収縮不良などが起こって着床しにくくなることもあります。また、着床の窓がずれることがあるともいわれているため、着床のタイミングが合わないことも考えられます。卵管が片方詰まっている場合、正常な側でも炎症によるダメー ジや腺筋症による圧迫などが影響し、卵子をうまくキャッチできない可能性もあります。今後の治療は、体外受精を前向きに考えてもよいかもしれません。 ただし、腺筋症の影響で着床率が下がる可能性があ るため、体外受精に進む際には、腺筋症の手術も視野に入れ、治療計画を立てることが重要です。

動画で解説！
「卵管の片方が詰まっている場合の治療法」
「体外受精を視野に入れた今後の治療について」