不育検査について~山下先生

せっかく妊娠したのに、出産までたどり着けず、流産を繰り返すことも…

出来るなら、流産を避けたいものです。

反復流産ならなおさら、必要な検査で避けることが出来るなら、検査しておきたいですね。

スタディーケースを山下先生にお答えいただきます。

山下正紀先生(山下レディースクリニック)奈良県立医科大学を卒業し、京都大学産婦人科に入局、舞鶴市民病院産婦人科医長に着任。オーストラリア・アデレード大学で体外受精の基礎から研鑚を積む。同年 舞鶴市民病院にて近畿初のGIFT法による妊娠に成功引き続いて体外受精にも成功し同院の生殖医療を確立。97年神戸三宮に山下レディースクリニックを開設。04年現所在地(神戸三宮 磯上通)にクリニックを移転

天使ベアさん(33歳)2014年妊娠後初期の流産、この時掻爬手術をうけ、 不妊治療再開後、4回の採卵、7回目の移植にて昨年妊娠、やっと授かる事ができ、今年安定期に入る事ができホットしたのもつかの間、1月、17wで破水し、流産、死産してしまいました。 凍結胚を、破棄することはできないので、いつかお迎えしようとは思っているのですが、その際、不育の検査や、PGT-Aの検査を受けるべきか悩んでいます。 不妊治療再開に向け、受けた方が良い検査など参考までに教えて下さい。

長年にわたる不妊治療の末にやっと妊娠され、順調な経過で産科施設に移られた後に流産されてしまったこと、さぞかし無念のお気持ちであろうとお察しいたします。

この度の流産は妊娠17週での破水から始まっていたということですので、子宮頸管無力症や子宮内の感染など産科的な要因があったのではないでしょうか。そのあたりのことは産科の担当医の先生によくお話を聞いておかれたらと思います。また次の移植を行う前には慢性子宮内膜炎の有無などの子宮内の状況を精査しておくことをお勧めいたします。

また胚の染色体異数性の確認のためにPGT-Aを受けられるのもいいと思います。

次の良い結果につながることをお祈りいたします。

>全記事、不妊治療専門医による医師監修

全記事、不妊治療専門医による医師監修

不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。本サイトの全ての記事は医師監修です。