せっかく妊娠したのに、出産までたどり着けず、流産を繰り返すことも…
出来るなら、流産を避けたいものです。
反復流産ならなおさら、必要な検査で避けることが出来るなら、検査しておきたいですね。
スタディーケースを山下先生にお答えいただきます。

山下正紀先生(山下レディースクリニック)奈良県立医科大学を卒業し、京都大学産婦人科に入局、舞鶴市民病院産婦人科医長に着任。オーストラリア・アデレード大学で体外受精の基礎から研鑚を積む。同年 舞鶴市民病院にて近畿初のGIFT法による妊娠に成功引き続いて体外受精にも成功し同院の生殖医療を確立。97年神戸三宮に山下レディースクリニックを開設。04年現所在地(神戸三宮 磯上通)にクリニックを移転
長年にわたる不妊治療の末にやっと妊娠され、順調な経過で産科施設に移られた後に流産されてしまったこと、さぞかし無念のお気持ちであろうとお察しいたします。
この度の流産は妊娠17週での破水から始まっていたということですので、子宮頸管無力症や子宮内の感染など産科的な要因があったのではないでしょうか。そのあたりのことは産科の担当医の先生によくお話を聞いておかれたらと思います。また次の移植を行う前には慢性子宮内膜炎の有無などの子宮内の状況を精査しておくことをお勧めいたします。
また胚の染色体異数性の確認のためにPGT-Aを受けられるのもいいと思います。
次の良い結果につながることをお祈りいたします。