子宮頸管拡張について~北村先生

 

子宮口が狭くカテーテルが入りにくい…このような状態は妊娠率に影響を及ぼすのでしょうか?

明大前アートクリニックの北村誠司先生に聞いてみました!

北村 誠司先生 荻窪・虹クリニック院長を経て、2018年2月に「明大前アートクリニック」を開院。1989年より、IVF及び内視鏡下手術に従事。子宮鏡下手術による内膜ポリープの改善、腹腔鏡下手術による子宮筋腫の解消・改善を図ると同時に、妊娠困難症例に対しても新しい治療法を取り入れている。また、クリニックでは男性不妊も含めた高度生殖医療にも対応。新しいクリニックは白を基調としたスタイリッシュな雰囲気。最近、スポーツバイクを購入し、通勤されているという快活な先生です。

Waiwai さん(34歳)1回目の凍結胚移植の際、子宮口が狭くカテーテルが入りにくく苦戦した経緯があったため、 今回、凍結胚移植日の「1週間前」に頸管拡張の処置を受けました。 

具体的にどのような処置をしたのか説明がなかったのですが、局所麻酔で、重い痛みを伴うもので した。 

細い器具を挿入するタイプのものだったのかもしれません。 

通常、「移植の1週間前」にこのような処置をすることはあるのでしょうか。 

インターネットで調べると、「子宮内膜が傷つくので、移植直前ではなく前周期に行うべき」とか、「前 日/当日に吸湿性頸管拡張材を挿入する」という投稿はあったのですが、あまり詳しい情報は得ら れませんでした。 

なお、昨日処置をしたのですが、お腹の痛みと出血があります。 

着床に悪影響がないのか、心配です。 

また、カテーテルが入りにくく苦戦した(時間がかかった)場合、凍結胚への影響はあるのでしょう か。 

痛みで子宮が収縮したりすることで、妊娠率が下がるといったような可能性もありますか? 教えて頂ければ幸いです。

 

麻酔を使用したところから推測するとヘガールという頸管拡張器械を使用したと思われます。
移植の1週間前くらいに実施することは、十分考えられます。移植前周期に行うとの学会発表もありましたが、あまり時間を置くと頸管がもとに戻ってしまう怖れもあります。
前日/当日に頸管拡張剤材を挿入するとの情報もあるとのことですが、これを挿入出来る程度の頸管ならば移植チューブは挿入出来ます。
15-20年前には頸管を子宮鏡手術で形成するという論文も出て、以前は私自身も積極的に実施して多くの方に妊娠して頂きましたが、体への負担も大きく、手間もかかるので最近では全く行っておりません。

移植困難例では、頸管が屈曲していることと内子宮口が狭いことがポイントになっています。前者は子宮鏡で胚移植することも有効です。後者はいずれかの方法で拡張することは必要でしょう。

処置後の出血は、頸管からの物であれば着床には影響しにくいと思われますので心配要らないでしょう。
内膜からの物だと注意しなければなりません。
腹痛は子宮からの物と考えられ、子宮の収縮を起こし易い為に要注意です。

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